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zoom RSS 太陽系の外から来た彗星?!

<<   作成日時 : 2017/10/26 23:06   >>

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宇宙戦艦ヤマトが白色彗星帝国に戦いを挑むかつてのアニメがリメイクされているタイミングなので、twitterのトレンドになるほどの話題になったのはそれに絡めたイメージを持った人が多かったから、という感じがしないでもないですが、まだ、そこまで明確に「太陽系外由来」と確定したわけではなさそうです。


太陽系外から飛来の彗星を発見か 国際天文学連合(共同通信)
2017/10/26 11:27

 【ワシントン共同】国際天文学連合(IAU)小惑星センターは25日、太陽系外から飛んできた可能性がある彗星を発見したと発表した。確認されれば、恒星間の軌道を飛行する初の彗星となる。

 彗星は、米ハワイ大の望遠鏡が発見した「C/2017U1」。現在は地球の軌道と火星の軌道の間を飛んでいるとみられる。世界各地の天文台が30回以上観測した結果、太陽系の外からやってきた可能性があることが分かった。

 同センターは「大きな双曲線軌道を描いているようだ」としている。オーストラリアのメディアは「方角としては、比較的近くにある、こと座のベガから来たようにみえる」と報じた。



という記事が配信され、

https://twitter.com/AvellSky/status/923336515165437953
太陽系外彗星PanSTARRS(C/2017 U1) ,推定直径160m「こと座」方向から飛来. 9/9に0.25AUを近日点通過, 10/14に地球まで0.16AUまで接近. 太陽を焦点としている事から太陽系起源では?詳細未だ不明 http://bit.ly/2gC3lE9 

https://twitter.com/AvellSky/status/923135891475873792
初めての星間空間(太陽系外)彗星が発見された模様 first interstellar comet! http://www.minorplanetcenter.net/mpec/K17/K17UI1.html 

https://twitter.com/Mossie633/status/923259094068166656
マウイ島ハレアカラ山頂の望遠鏡が10月18日に発見した彗星、C/2017U1は、どうも太陽系内の彗星じゃなくて、他の恒星系から飛んできたものらしいんだって。初の系外彗星というか、「恒星間彗星Interstellar Comet」と考えられる、と。

https://twitter.com/itaimecom/status/923352442745401344
面白い

今月18日、べらぼうな速度で移動している彗星が見つかった
軌道を計算すると、どうやら太陽系外から飛来して、9月に太陽をフライバイして去っていくところとみられる、ということみたい

こんな超高速で急角度のフライバイでも崩壊しないのか


https://twitter.com/koujiohnishi/status/923348852106604544
新発見された(たぶん)太陽系外からやって来た(e ~ 1.2)軌道を持つ天体C/2017 U1 (PANSTARRS)に、彗星的な活動が無いことよりMPEC 2017-U183で 小惑星A/2017 U1へと名前が変わった。アルベドを10%と仮定すると160mサイズの小型天体だ。


http://twitter.com/cometwatanabe/status/923429201025187840
これは極めて大ニュース! 太陽系起源ではなさそうな初の候補彗星が発見されました! 離心率が1.189! これだけ強い双曲線軌道は初! この天体の挙動が気になります。https://t.co/O5FKWA3nUV

http://twitter.com/lizard_isana/status/923482284103122944
太陽系外からきた天体と思しきC/2017 U1の軌道はこんな感じ(オレンジが未来、グレーが過去)。こと座の方からやってきて、ペガサス座の方へ去っていく。https://t.co/PfftSEzJcs 星座線付き https://t.co/DcG1xkVsIb


などとツイートが広がったので、太陽系の外から飛んできた彗星、ということで確定したかのように見えるのだけど、よく読んでみると、どこにも確証がない。

あるのは、
・太陽系内を速いスピードで通過している天体がある
・軌道を見ると太陽系外に飛んでいくコースをたどっているが、逆にどこから来たかを考えると太陽系外からっぽい
くらい。

大本に近いデータは多分これで、(上のツイートにも出てくる)

MPEC 2017-U181: COMET C/2017 U1 (PANSTARRS)

Further observations of this object are very much desired. Unless there
are serious problems with much of the astrometry listed below, strongly
hyperbolic orbits are the only viable solutions. Although it is probably
not too sensible to compute meaningful original and future barycentric orbits,
given the very short arc of observations, the orbit below has e ~ 1.2 for
both values. If further observations confirm the unusual nature of this
orbit, this object may be the first clear case of an interstellar comet.


↑この記述。

一応、その後のデータはこっち(上のツイートにある「彗星ではなさそうなので小惑星扱いになった」の元ネタ)
MPEC 2017-U183: A/2017 U1


ニュース記事としてよく引用されているものを見ると、

Astronomers Spot First-Known Interstellar Comet

Has the First Interstellar Comet Been Discovered?


といった感じで、太陽系外天体が太陽系内にいる可能性が高まっているので「今後の更なる観測が待たれる」でしかない。

一応、他の可能性である、「太陽系内の天体が、木星などの大きな重力で軌道を曲げられ、このようなことになっている可能性はないか」については、こんな見解もあるようですが。

http://twitter.com/cometwatanabe/status/923433712263479296
@Takashima_Hidey オールト雲の彗星が恒星接近の影響で、このような軌道になった可能性はあるそうです。ただ、軌道傾斜が大きいので、惑星のせいではありえないでしょうね。


でもって、共同通信の記事の「オーストラリアのメディア」の元ネタになったのは、

Everything about this space object appears odd. Is it a ‘visitor’ from nearby star Vega?

これかなと思われるが、この記事にも「ベガから来た」推論の証拠はない。軌道がそっち方向である、というだけの話。


ただ、太陽系内にそうやって「遠くから飛んできたもの」があるかもしれない、となると、重金属などの「星の爆発の結果でしか出来ないもの」が、地球誕生時以外のタイミングで地球に飛び込んできたみたいなことはありえるのか、みたいな話になるかもしれないので、その辺は大変面白そう。

昨日の今日で、もうWikipediaに記事がある↓、というのはさすがだと思うが、どんな観測結果になるのでしょうかね。小さく速い天体を追いかけるのは少々ホネでしょうけど、気になるお話です。

https://en.wikipedia.org/wiki/A/2017_U1


(10月31日追記)

太陽系を通過する謎の天体 NASAが“太陽系外”からやってきた可能性があると発表(ねとらぼ)

こっち↓がNASAの記事
Small Asteroid or Comet 'Visits' from Beyond the Solar System


で、このニュースの重要性解説をしている人がいたので引用。

http://twitter.com/active_galactic/status/923770378652065792
天文好きにも一山いくらな他の双曲線軌道の彗星と今回の天体の軌道要素の違いが伝わっていないケースがあって,強調した方がいい気がしてきた。あくまでも観測が正しかったならばの話ではあるが,今回の天体は太陽に弱く重力結合した(つまり軌道長半径が大きな)天体が,ちょっとした摂動で(続く

http://twitter.com/active_galactic/status/923770422864134144
外れた天体だと考えるには,かなり大きな正のエネルギー(運動エネルギー+位置エネルギー)を持っている。それこそ太陽系を脱出した後ですら 25 km/s 相当の運動エネルギーが残るほどだ。これが元々,太陽に束縛された天体だったのだとしたら誰がそれほどのΔVを与えたのかという話になる。

http://twitter.com/active_galactic/status/923770460357017601
離心率が1をほんのちょっと越えただけか,大きく越えてくるかで必要な説明は異なる。今回は太陽にかなり近づく軌道であるにも関わらず,離心率が1.2くらいあることを重視している。

http://twitter.com/active_galactic/status/923770501779955712
木星や土星のスイングバイでも難しい速度な一方で,太陽系近傍におけるディスク成分の恒星同士の相対速度としてはありがちな値。

恐らく,どこかの恒星から弾かれた元長周期天体が,長い旅をしてたまたまこの時代に太陽系を通過しているのだろう。


http://twitter.com/active_galactic/status/923770547091025920
太陽系に対して 〜25km/s の速度を持っていることが,故郷の星から25 km/s で撃ち出されたことを意味しないことも強調しておいた方がよいかもしれない。

http://twitter.com/active_galactic/status/923770647846699008
今回の天体がやってきた方向は,太陽系の惑星の公転面からはけっこう離れているが,銀河系のディスク(天の川)からはあまり離れていない。

http://twitter.com/active_galactic/status/923770700988432384
今後観測が蓄積されて離心率が下がっていく方向ならどんどんトーンダウンしていくだろうけど,期待は募る。離心率1.2と聞いた時の驚きは大きかった。

http://twitter.com/active_galactic/status/923770716423536642
実は銀河系を旅して太陽系の外から来る天体については4年半前に既にエントリを書いてしまっている。太陽系起源の非周期彗星の軌道との違いも,銀河系の酸素循環の話も,系外彗星なら既に発見されていることも。
https://t.co/bJw4zZdQL5
当時はあまり需要がなさそうだった。


(11/21追記)
どうやら、太陽系外起源の天体と認定された模様だけど、名前もついたようですね。

http://twitter.com/cometwatanabe/status/928791176001470465
ニュース:国際天文学連合、太陽系外起源と思われる小天体の符号と名称を決定! 1I/2017 U1 1I=Interstellar起源の1番目。Omuamua は発見グループのパンスターズチームの提案:ハワイ語で遠方あるいは過去からの最初の到達者という意味: http://www.minorplanetcenter.net/mpec/K17/K17V17.html 

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