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zoom RSS 本「大原孫三郎−善意と戦略の経営者」

<<   作成日時 : 2013/04/02 22:50   >>

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クラレ等の会社を創立し、大原美術館を作り、倉敷を含む岡山県の発展のために尽力した経済人ではあるが、基本的に「倉敷」を中心にした活躍のため、東京や大阪で活躍した経済人ほどにはその事績が知られていない大原孫三郎の活動を、営利企業経営と社会事業の両面から俯瞰する、伝記のような本が出たので読んでみることにしました。

大原孫三郎(クラボウホームページ)

でも紹介されているのですが、


工業(倉敷紡績等の事業)の経営者として主に歩みつつ、そこから得た事業利益というか自らの収入を、倉敷を含めた岡山県の発展のために、インフラ(銀行、電力、病院、新聞)、教育・研究、さらには美術などに投じ、

営利企業と社会事業の両輪を同時に回した、地域の巨人。

創ったものの多くは今でも残っていて、クラボウ、クラレの会社はもちろん、中国銀行、中国電力、中国民報、倉敷中央病院、大原美術館、日本民芸館に関わり、

農業研究、社会問題研究(貧困問題)、労働科学研究(労働者を使い捨てにしない労働条件整備)の研究所は、形を変えても今でも研究を続けているといった案配、

さらに地元の有為の人材に教育資金を援助した「大原奨学生」から、上記の事業を担う人々を生み出すことで後に繋いだといった感じで、一地域限定ではあるけどインフラから支える人たちまでの環を全部面倒みた、と言ってもいいのではないかという感じです。


倉敷地域の地主の家の出で、坊ちゃん育ちで失敗もしたりするものの、

農地には小作がいっぱい、紡績事業には女工がいっぱい、という環境で、社会問題に関心を持ち、

利益のみを追求するのではなく、持続的な地域発展ができるように考える、そんな事業家がどのような環境で、どのような経験と周囲の人々との関係から生まれたのか書かれています。


面白いな、と思ったのは最終章に出てくる、「地下水づくり」という話。

お金を出せば、それなりの見返りを期待するし、何の効果もないと「やめようかな」という気にもなる。でも、それではダメだという。

地下水というものがある、雨が降ってそれが地下に落ちていればこそ、樹木や野菜、田んぼなどもみんなできるんである。ただ表面だけで流れておる川であったらそれはだめだ。かえって泥水になるより他にない。そのようなことはやめなければならない(P248)


金は出すが口は出さないで任せる。
短期的な効果で動くのではなく、一時的には損でも、長期的な発展に繋がることに手を出す。
そうは言っても、ダメなときはダメ。その時には思い切った「損切り」を行う。


なかなか出来ることではありません。相手を信じて任せる、が出来てこその力。大原さんほどの「人を見る目」は無くても、任せることは出来るようにならないといけないんだろうなぁ。


で、何かをするための判断基準はこれなんだろうな、というのがこの2つ。

何かを実行しようと思ったときに、算盤を持たずに着手したことはない(P253)

仕事を始めるときには、十人のうち二、三人が賛成するときに始めなければいけない。一人も賛成がないというのでは早すぎるが、十人のうち五人も賛成するようなときには、着手してもすでに手遅れだ、七人も八人も賛成するようならば、もうやらない方がよい(P62)


かなり確固たる「己」がないとこれはなかなか大変です。でも、無駄を避けるにはそういう考え方をしないといけないとは思いますね。




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