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zoom RSS 映画「天地明察」

<<   作成日時 : 2012/10/09 22:21   >>

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前売り券を買うと、月齢周期つきの来年の卓上カレンダーがおまけでついてくる、ということで、ついつい映画館まで前売り券を買いに行ってしまい、公開3周目になってようやく見に行くことができました。

映画「天地明察」

本「天地明察」(2012/02/29)


台風接近を控えた満月タイム、30日の12時頃に映画館で観ることになったのは偶然ですが。本編だけで140分、という映画を平日の夜に観に行くのは難しいかな、とかやっているうちに観に行きそびれそうだったので焦りました。

小説のスタート時点(主人公が10台後半)から、改暦成就まで、おおざっぱに30年程度はかかっていると見られる物語を、2時間半で描ききれるのかいな、と思ったら、そこはばっさりと内容改変。

よって、小説以上に「この映画の内容はフィクションであり、実在の人物、史実とは関係がありません」状態に。


主人公の最初の妻(夭折)とか「消されてしまっている」人物もそこそこいるし、小説では重要人物で大きな影響も与える酒井大老も、完全なちょい役。水戸光圀は激情家な部分はあれで正しいのだろうけど・・・神道の師匠があんな最期をとげるってシナリオになったのにはちょっと待てと思ったりも。

で、たぶん説明が足りていないんだろうなぁ、と思われる描写もいくつか。先ずもって、碁うちが刀をささないと(武士にならないと)いけない理由が分からないし、北極出地が会津藩の独自事業にしか見えない。幕府の機構における碁うちの位置とか、戦乱の世から平和の世への転換に伴う思想改革の一環としての事業とか、そもそもこれだけの事業を、いかなる目的で、どういった指揮命令系統で、誰が資金を提供するのか、などといった話をし始めたら、とても映画の尺におさまらないので、
たとえ、改暦のための日々の天体観測(挫折後)が、夫婦二人だけで行われているように見えるとか、この主人公、最初の抜擢の時点で「碁の公務から完全に足を洗っている?」、そもそもこの夫婦の家はいったいどこにあるんだ?くらいのところは笑って許してあげないといけないですかね。


とまぁ、原作との差異はさておき、映画としてはまとまっています。


ぬるま湯のような生活を送る若者が、自分の力を試したいがための真剣勝負を望み、その機会を与えられる。

様々な後援も受け、仲間とともに勝負に邁進するが、あるとき挫折にみまわれる。

一敗地にまみれ、「敵」の巨大さに絶望をするが、周りのサポートや新たな仲間や、自分のうちなる「負けたくない」想いから、復活を果たし、

最後のカタルシス(目標の成就、成功、勝利)へ!


というストーリーの黄金律は踏襲しているので、時代物の娯楽映画としてはよく出来ているというのが正直な評価。このシーン冗長かな、と思わせるようなシーンにも意味はあったわけで、長すぎるという感じでもないです。


この映画の中で、水戸光圀が主人公の企てを聞いて

「太平の世は、新しいことを導入するのを阻む空気が生まれる」といった感じのことを言うシーンがあるのだけど、

あの台詞を聞いて、もしかして、この映画って、

世の間違いを正して改革を果たそうと志す若者が、
先人の教え(そもそもあちこちの人の助けで理論武装は成立している)を引き継ぎ、
必要に応じて権力の助け(会津候&水戸光圀)を得て(それを得るためには何はともあれやる気をみせる、たまには目上を焚きつけたりするような無茶をする)、
仲間(敵のうちにも味方はいる)とともに世の中を変えることに成功する、

という「体制内変革を成功させる方法論」の映画か?と思ったのは内緒。


小説の中ではあまり細かく描写されていない「北極出地の旅」に、意外と多くの時間が割かれていて、こうした風景を一発で納得させられるのとか、

天球儀とか全天図とかいったものが、映画では再現されているので、科学博物館とかで見た経験がない人にも、「これがそうなのか」と分からせることができるビジュアルの力を感じられたのも、映画の醍醐味ですね。


私の後ろに、多分主人公演じる俳優のファンらしき女子学生が、友達を連れて再訪していて、上映前にこの物語が素晴らしいことを力説していたので、そういう層に、史実との違いはともあれ、「改暦」なんてお話が浸透するのなら、それはそれで面白いのではないかな。いつ日食や月食が起きるのか正確に予測できるってすごいことなんだぞ、って。

で、その日食とか月食は、映画の画面で見ていてもドキドキしますね。




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