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zoom RSS 本「河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙」

<<   作成日時 : 2012/03/12 23:07   >>

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これを原作にしたTVドラマをTV東京系列でも実施していましたけど、仙台を基盤とし、震度7の揺れに見舞われながらも、3月12日の朝刊以降の新聞も発行し続けた、という地元新聞「河北新報」の、震災下での苦闘ルポです。

タイトル的には、

日本のいちばん長い日(2009/08/15)

を意識した感じでしょうかね。中身の体裁は全く違いますけど。


震災で社屋自体も大きな揺れにみまわれたものの壊れたわけではなく、自家発電などの設備のために、一部社員の家族なども避難してきている状況、

ライフラインが途絶し、食料やガソリンなども不足しがちな中で、

被災者と同様に家や家族に不安を抱えて仕事を続ける新聞社の各部署の人たちの行動を、その時の気持ちや記憶とともに記録したもの、と言えそうです。

昨年の震災の後、私がYahoo!などでニュースを見ているときには、比較的「河北新報」発の記事を読むようにしていました。やはり、地元らしく記事の描写が細かく、情報が多いと感じていたからですが、その記事の裏側でこんなことが起きていたのか!という感じですね。


通信網が麻痺しているため、支局や新聞販売店と連絡が取れない。そうこうするうちに、そうした人たちがいるはずの沿岸各地を巨大な津波が押し流していく。

そのような状況の中で、地元紙として、被災者たる隣人たちのために情報を送り届けるために頑張った人たちを、

新聞を作り上げる、記者やカメラマン、整理などの紙面作りの人たち、
彼ら・彼女らは、多くの死と向き合い、何を伝えるかに呻吟し、原発報道と自らの安全を天秤にかけ、走り続けた、

そして、紙もインクも輪転機用の重油も不足している中での印刷、

あちこちでひび割れた道路を、街灯も十分でない中で、各地に出来上がった新聞を配送していく輸送部隊に、

さらに、購読者自体が避難所に身を寄せている状態で、それぞれの手元まで新聞を届けようとする新聞販売店の人たち、

最後に、災害の現場での活動をサポートすべく物資調達に走り回った、社内の人たちや、被害の少なかった支局の人たち、

といった風に、全社一丸となっての、新聞発行の継続のための活動が描かれています。


九死に一生を得て、その体験を書く支局の人、

自らの活動基盤、そして命を失っても新聞配達に執念を燃やした販売店、

何もかも制約された苦しい活動で東奔西走する記者たち、

格好よすぎます。でも、この「格好よすぎ」な行動は、この新聞社だけでなく、新聞記事になったような行為にもあり、実際にあちこちで起きていたこと。その、「持ち場を離れず、かなりの危険を冒してもやり遂げようとする強い想い」は、自ら設定した戦場を頑なに死守する皆がやったこととしてみれば、

「なぜ、そこまでするのか」という観点から、それをきちんと記録し、分析しようとした今回の試みもまた、「何が起きたのかを記録し、未来のために役立てる」行動なのかな、と。

全社一丸となるプロジェクトX的なお話であるこの本に対して、格好いいし、頑張ったし、よくやったと言う労いの感情とともに、「それでも自分の命を大切にしてくれ、そこまで頑張ろうとして死んでしまっては元も子もないぞ」とも言いたいし、そこまで頑張るぞと決意しているのであれば、「死なない仕組み」を備えてくれ、とも思う。読後感はかなり複雑です。


犠牲になった方のご冥福を祈るとともに、厳しい状況下でも「一番困っている人たちに情報を伝える」という本分のために力を振り絞った方々に敬意を。

予想されている次の大災害に、教訓が間に合いますように。



河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
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河北新報社


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