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zoom RSS 本「星と嵐」

<<   作成日時 : 2011/05/25 22:34   >>

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衛星放送のNHK BSプレミアム(昨年度はBSハイビジョン)でやっている「世界の名峰 グレートサミッツ」の放送前特番で「朗読で紹介されていた」のを聞いて購入を決めた一冊。

世界の名峰 グレートサミッツ(NHK番組サイト)

第二次大戦中から戦後にかけて活躍したフランスのアルピニスト、ガストン・レビュファという方が、自身で登攀したヨーロッパアルプスの6つの北壁、

・グランド・ジョラス
・ピッツ・バディレ
・ドリュ
・マッターホルン
・チマ・グランデ・ディ・ラヴァレド
・アイガー

の登山の記録が書かれた本です。


個人的に山は嫌いではない。富士山に登ったことはないが、上高地やスイスアルプスでハイキングくらいならするし、普通に歩いて登る登山には興味はある。しかし、「岩壁の登攀」となると話は別。これは自分でやるどころか、出来るともしたいとも思ったこともない。

落ちたら何百メートルも真っ逆さまなんて岩に、自分の指だけでしがみついて移動するとか、腕の力だけで登っていくとか、そんな岩の隙間にちょっと身を休めて月明かり星明りの中で一夜を過ごすとか、想像するだけで眩暈がしそうです。

これは、そんな困難に打ち克つのが何よりも喜びであるとする人たちの物語。

入念な準備(どういう準備をするかは書かれていないが)、自らの経験と技、危険を察知する五感の働きを頼りに、仲間とザイルを結び、命にかかわる判断を瞬間瞬間で下しつつ、雪崩や岩崩れ、急な悪天候(嵐)を避けたりして耐え、生命の気配もない場所における夜空から曙光への変化を迎える喜びを楽しむ擬似体験をさせてくれます。


何らかの事情があって途中で断念したときのガッカリ感、隣に居たものが一瞬にして喪われる恐怖、先人たちの営みを、心意気を継ぐことに対する意識、苦難を乗り越え、それを誰かとともに成し遂げる喜びを、どちらかというと淡々とした筆致で書かれていて、惹き込まれます。

特に終章である「アイガー北壁」の章。初登頂を成し遂げるまでの犠牲の数々、その困難に挑む自分と仲間たち、順調な出発、山岳行の道連れ、途中の嵐、予定外の出来事とその間の心の少しの変化が書かれていて、その緊張感はかなりのもの。いかに、この北壁が困難なもので、それを力を合わせて乗り切った喜びが大きいものであるかがよく伝わってきます。


山を登る人、登攀する人であれば、もっと自分の経験に照らし合わせて読み取れるものがもっとあるのだろう、
競技ヨットなど自然の厳しさと生身の身体で対峙するマリンスポーツの人もあい通じる感覚を読み取れるかもしれない、

そうした人に比べれば私は浅い読み方しかできない本だとは思うけど、自分に出来ることを全て尽くして、あとは自然の成り行きにまかせつつ、かといって流さるわけではない、何が起きてもそれを楽しみ、決して諦めない強いあり方が描かれていて、読み応えがありました。

絶対自分では体験できない世界を見ることができるのも、本の醍醐味ですからね。



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