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zoom RSS 本「天皇陛下の全仕事」

<<   作成日時 : 2009/11/12 21:25   >>

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在位20周年を記念して、本日はこの本を取り上げます。産経新聞の編集局のOさんから同僚の本ということでいただきました。Oさんありがとうございました!

というわけで、天皇陛下は普段どんなことをされているのか、について元宮内庁記者の方が書いた本。新書だけれども350ページもある力作です。

一般の人がニュースで見る陛下といえば、「国賓が来日されたときの歓迎晩餐会でのご挨拶」、「国体その他へのお出まし」、「園遊会で来賓と会話するお姿」、「御用邸で静養」などで、「仕事をしているように見えない」という印象を持つ人すらいるらしいですが、実際には何をしているのか、をかなり詳細なデータを上げながら説明しています。


例えば、国事行為(首相の任命などの行為)と公的行為(各地へのご訪問や園遊会、新年の一般参賀など)とその他に分けて、それぞれの法的な性質と意味の違いとか、

天皇陛下が行われる一番多い仕事は、「人に会うこと」で、それはどんな地位の人とどういう位置づけで会うかによって、「拝謁」、「会釈」、「お茶」、「茶会」、「会見」、「引見」などの会い方があり、それぞれに作法があること、

天皇陛下の行っている一番重要な仕事は「執務」と呼ばれる書類決裁で、内閣の閣議決定に関する公文書や、叙勲に関する書類(毎回千人単位で申請される勲章の授与相手の来歴の書類全部を何時間もかけて読まれているらしい)、大使の交代などの外交文書などを処理されていること、

特に内閣の文書決裁は、海外にいようが静養先だろうが、そこに書類が運ばれて決裁を求められるので、ある意味「サラリーマンよりも過酷」であること、

また、「日本で一番貴き神官」とでも称すべき皇室祭祀の執行者としてのお役目とか、

皇居内で行われている稲作や和歌作りといった伝統行事、

息抜きとでもいうべきハゼのご研究など、

まさに「全仕事」というにふさわしい網羅ぶりです。この本で驚くのはとにかくデータ重視。移動の際の車列の順番、各々の行事への出席者のリスト、行事の件数や、スケジュールの決定プロセス(優先順位)など、天皇陛下が何のために、何をしているのかが説明されています。


だから、この本は天皇制について興味のある全ての人必読の本です。少なくとも本の中にイデオロギーはないので、ここに書かれている役割を、日本国として、どこにどのように維持すべきかを考えるときに役立つものと思われます。

正直、私は、実務的にも儀礼的にも日本を代表する機能が全部「日本の首相」に集中するというのは、さすがにどうかというか...最近の日本の首相にそういう儀礼的な日本を代表する能力に欠けるように見える以上、皇室のような存在が日本の象徴としていていただけるのはありがたいことだと思うけど、

これだけいろいろな「仕事」があるのなら、もうちょっと内部で役割分担は出来ないのだろうか、という気にもなってしまいます。


天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)
講談社
山本 雅人


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