いーわん情報源 たまには日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 本「神はサイコロを振らない」

<<   作成日時 : 2007/11/10 07:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

昨年のTVドラマの原作本です。10年前に行方不明になった航空機が、急に帰ってくる...ただし、帰ってきたものの全ては3日後に跡形もなく再び消えてしまう。その時人はどうするのか、というSF作品。

ドラマ→原作本の順で触れているので、どうしても、ドラマとの違いに目がいってしまいます。羽田の定期便(原作)が離島航空(ドラマ)に、遺族(帰還者家族)の世話役だった黛さんは男性(原作)から女性(ドラマ)に、奇跡の帰還の期間は、3日(原作)から9日(ドラマ)にと変更が加えられ、原作ストーリーのうち、犯罪が関係してくる登場人物とプロットがほぼ全部、ばっさり削られたようです。

というわけで原作本では、2連のマイクロブラックホールに吸い込まれて10年後に吐き出されたうえで引き戻され、さらに同じ瞬間に起きた航空機墜落事故によって全員が亡くなる(予定)、という骨子があり、その、つかの間の10年後生活を送ることになった乗員乗客が、自分たちがいなくなった後の家族など、心残りをどう清算して最後の時を迎えるか、という個々のエピソードを織り上げている作品で、かなりバラバラな話が平行して進みます。何せ、人を殺そうとしている人あり、逃げている人あり、新しい何かに向かっている人ありということで、それぞれの行動が時間軸で現れるので、この時間にこの人はここで何をしていて、別の人はこっちで何を、あの人はあそこで何をしていた、という描写になり、かなり複雑なストーリーです。時間を置いて読んでいたら、筋を途中で忘れるかもしれません。

尤も、そのバラバラさ加減が、3日しかない中でいろんな人が右往左往している感じをよく出していて、慌しく過ぎ去っていく感じがして、演出としてはそんなものかな。


再び消えることを信じたのか信じないのか知らないのか、とにかく先に進み続けることを選ぶ人もいれば、居場所のなくなった現状に絶望して自暴自棄になる人、残される周りの人との間にあったわだかまりを解消しようとする人、過去の悲劇を回避しようと努力する人など、終末の迎え方はそれぞれの置かれた状況に応じて様々。自分がそんな目に遭ったらどうするかねぇとは思うものの、会社は退職しているだろうし、家族のその後だけ知ったら後はもうどうでもいいかな。乗客の中に「(親族が健在で本人にもトラブルがなく)手のかからない帰還者」に関する記述が最初の方にあるけど、そういう「穏やかなその他大勢」に入りたいですね。

奇跡の帰還が8月12日で消失が15日の午後、ということでお盆で帰ってきたご先祖みたいなモチーフも感じます。何となく、お話として面白かったんだけど、なぜか、どこが面白かったのかはよく分からないまま。その意味でも珍しい本でした。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
本「神はサイコロを振らない」 いーわん情報源 たまには日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる