展覧会「書の至宝-日本と中国」

相変わらず会期末期にならないといけないのですが、今回は、展示替え後半の作品を見るためにこんな時期に行くことになってしまいました。

書の至宝-日本と中国 平成館 2006年1月11日(水)~2月19日(日)

展覧会ホームページ(asahi.com)

書の展覧会なので、いくら新聞社がチケットを配りまくるとは言え、地味な展示物だから混雑はさほどでもないかなぁ、と思ったのが間違いの元。
今回の展示物は「書」。掛け軸などになっていて多少後ろの列からでも見られるものも多いが、貴重なものなどはガラスケースを覗きこむ方法で見るものが多いため、2~3列分の人数がいれば、十分に展示品が見られなくなってしまいます。確かに平成館が「混んでいる!」と思うときよりは人数が少ないのですが、ちゃんと見るのはかなり難しいほどの混雑ぶりです。午前中はまだマシでしたけど、私が出るお昼頃には入場制限で行列(入場40分待ち)になっていました。

で、絵画展における印象派のように、今回の目玉になるものがあります。
展示替え後半で出てきたお目当ての品は、

定武蘭亭序(呉炳本)(部分)

書聖王羲之の筆になる、書の最高傑作と言われる作品です(後世の誰もがこの書法を元に自分の作風を編み出し、それがどんどん枝分かれしていっている、という言い方になるらしい)。本人の真筆は一つも残っていないので、手書きに一番近い写本・拓本が珍重されるということだそうな。まぁ、この書が書かれたのは西暦353年のことですから...手書き文書が残っていないのは仕方ないと思いますけど。

とは言え、聖徳太子の直筆と伝えられるもの(7世紀)、聖武天皇筆と伝えられるもの(8世紀)、空海の作品(9世紀)、藤原道長の日記(西暦1,004年)といった感じで、「紙の保存状態がいいというのが凄いなぁ」という感想が先に出てくるような状態のものがたくさん展示されています。

書をやっている先輩などもいますが、私には書の見方はほとんど分かりません。草書とか行書だと読むこともできません。万葉集だ古今集だといわれても、実際のところほとんど読むことはできませんでした。西遊記の書が国宝になっているのを見て「へぇ~」と思う程度の知識しかありません。よって、書いた人たちの「クセのある字」を見比べて楽しむ以上のことは出来ないわけですが、丁寧な筆致だったり、ちょっと暴れた感じだったり、わざと文字が散らされていたり、強調したいらしい字に力が入っているのが見てとれたりして、眺めているとなかなか面白かったりします。

字を書いていると性格が出る、といいますが、最近はコンピュータで字を書いているせいで、ホワイトボードなどに字を書いても、「自分の字が汚くなったなぁ」と思う昨今、もっと丁寧に書かないといかんな、と思うのでありました。この程度の見方しか出来ないところ、猫に小判な展覧会だったと言わざるをえない。もっと勉強して行けばよかったなぁ。

会期:2006年1月11日(水)~2月19日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
開館時間:9:30~17:00

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 『書の至宝』

    Excerpt: 東京国立博物館の『書の至宝』展にやっと行ってきました。 小一時間ほど入館のため Weblog: しのわずり racked: 2006-02-16 20:38