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zoom RSS 火蟻(ヒアリ)に関する情報まとめ(7/26追加)

<<   作成日時 : 2017/07/12 22:19   >>

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現時点では、港湾関係者ではない当方は、慌ててアリ防虫剤で周囲を駆除するみたいなことはせず、水際作戦を頑張っているのを見守る、ということでよさそうですが、TVとかネットとかが「殺人アリ」とかキャッチーな名前を使うので、一応、公的情報中心にどこを見るのがいいのかまとめておこうかと。


NHKもさっそく「最凶」と言ってますしね(そうした形容自体はさほど間違っていないとは思うけど)。

“最凶ヒアリ”来襲 その恐るべき生態とは?(NHK クローズアップ現代)



さて、現状の国内侵入状況の公的なまとめは環境省で行われている模様。「今日のニュース!」クラスの速報性にはちょっと欠けている可能性があるけど、情報は揃っています。

ヒアリに関する諸情報について(環境省)


ここからは、ヒアリに関する情報をまとめた小冊子のダウンロードもできます。基本情報を得るにはこれが一番お薦めでしょうか。

ストップ・ザ・ヒアリ(環境省の小冊子−PDFファイル)



で、上記の環境省のページからもいくつかリンクが張られているけど、「ヒアリって何?」「どんなアリなの?」「どうやって見分けるの?」の類を解説しているページが、簡単なものから、詳しいものまでいくつかあります。

危険な外来生物 ヒアリ(東京都環境局自然環境部が運営する特定外来生物に関する学習サイト)

侵入生物データベース > 日本の外来生物 > 昆虫類 アラートリスト > ヒアリ(国立環境研究所 侵入生物DB)

ヒアリに関するFAQ(JIUSSI−国際社会性昆虫学会日本地区会−)

兵庫県内で発見された特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)について(兵庫県立人と自然の博物館)


なお、今後侵入が確認された場合、見つけてしまった巣穴の駆除などに地元自治体への連絡が必要、ということになりそう。
東京都はこんなツイートを流していました。


【危険な外来生物】環境省から、ヒアリの簡易的な見分け方が公表されたのでご覧ください。もし発見した場合には、素手で捕まえたり触らないように注意し、お住いの区市町村や東京都環境局(03-5388-3548)までご連絡ください。http://www.env.go.jp/press/files/jp/106316.pdf
http://twitter.com/tochokankyo/status/883131703379632128




ツイッターといえば、こういう時にいろんな情報が出てくるのですが・・・

先ず、サイトを読んで周るのが大変なときにとりあえずぱっと見せて大雑把に把握する目的のイラストというものが↓。

話題沸騰中の危険アリ「ヒアリ」の図解です。危険度や生態に関する様々な情報が錯綜しているようですが、ひとまず信頼のおけそうな情報源を参照しつつ(あまり役立たない情報も含めて)図解として簡潔にまとめました。むやみに近所のアリを殺さない方が良い、という点のみ抑えてもらえればと思います。
https://twitter.com/numagasa/status/883664389655543808


でもって、「ヒアリが侵入し、日本国内にそれなりの地歩を固めるには、在来種が邪魔なはずなので、我々が今回の騒動で慌てて近くのアリの巣を叩いて回るようなことをしたらマズイのでは」という言説(下記の話が正しい根拠がない)が出回り、

ヒアリは今
・進入直後で封じ込めを図っている時期です
・なのであなたが一般人の場合、現段階では心配はほぼ不要です
・ヒアリと戦ってくれる、つまりヒアリの敵になれる存在は、主には既に日本に居るアリたちです。彼らを失わないためにも、今はまだアリと言うだけで怯えて駆除はしてはいけません

http://twitter.com/comori_uta/status/883207107331239936

ヒアリは在来のアリが多く生息する所では繁殖できない、という話を聞いて浮かぶのは
→マスコミがヒアリの危険性を煽る
→アリの見分けがつかない人達が在来のアリを撲滅
→そこにヒアリが入り込んで大繁殖
という最悪のシナリオなんだけど、これ洒落にならないので今のうちにどうにかすべきでは。

http://twitter.com/tokoya/status/883232451136372736


続いて、「いや、ヒアリの繁殖を、日本のアリが居るぐらいでは防げないって」というニュース(コメント者の名前が無いので、こちらの見解も全面的に信頼できるわけではない)が出て↓

“在来種のアリはヒアリの定着を防ぐ”ネット上にウワサ広がる → アリの研究者は「在来種では勝負にならない」(ねとらぼ)

※この記事、別の准教授のコメントを実名で追記したりして、「ネットの在来アリが防いでくれるはデマ」的に見えていた記事を一部修正してバランスをとった模様。

といった感じで、情報が錯そう中。


なお、この「ヒアリの侵入を防ぐには在来アリを駆除しないでおくのが良い」言説の元ネタではないのかぁ、と思われるのが、この論文を引用したツイート↓。


フロリダでヒアリ有翅メスの創巣成功率を調べた論文.在来アリ密度が高いと120日間i生き延びたのは0.5%だったが,在来アリを減少させると5ヶ月後に19%がアリ塚を作るまでに成長したとか.地元の友は大切に. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1365-2435.12794/abstract 
http://twitter.com/Anthunter1212/status/882995556892655616


だから、丸っきり根拠もなく広まっている話でもないのでは(論文が昨年のもので、また論文の信頼度もよく分からないけど)とは思うけど、この辺、全く裏のとりようがない話。仮にこの論文が正しいとしても、フロリダの在来種と同じだけの「ヒアリ対抗力」が日本の在来種にあるか、という問題もあるだろうし。

もう一つはTVで放映された「識者のコメント」らしい(関西で放送されたちちんぷいぷいで上記リンク先の兵庫県の博物館の研究員のコメントとして放送されたものに尾ひれがついたのでは、という推測を見かけた)のだけど、そもそもTVのこういうコメントはTV局がどう編集したかで意味が変わるから、論文以上に裏が取れないですね。



ついでに、ツイッターには、「このアリはヒアリかね?」という風に画像を送ると判定してくれる(かたや手動で、もう片方は機械認識らしい)アカウントも。

ヒアリ警察

ヒアリBot



続いて、ヒアリに関する本があるよ!という紹介記事があったのでこちらも引用。

『ヒアリの生物学』でヒアリの生態を知る(クマムシ博士のむしブロ)

「ヒアリに刺されて年間100人死亡説」を検証する(クマムシ博士のむしブロ)



最後に紹介するのは、ヒアリが既に定着している地域に隣接する沖縄県のサイト。

外来種対策事業(ヒアリ等対策)について


ヒアリがいるかのモニタリングをどう行っているのか、などの「防疫」系の話なので、一般人向けではないのですが、面白い記事も(第2章の19ページから)。

ある地域にヒアリが既に侵入しているかどうかを調べるために、「ヒアリが好みそうな餌(誘引剤)」を置いて「この辺にヒアリがいるかどうか調べる」ということを行うのだけど、

実は台湾で行われているモニタリングの誘引剤は、ポテトチップス(プリングルスうす塩)なのだとか。

ヒアリは、糖蜜よりも油脂を好むとされているのだそうで、沖縄県は、その事実を基に「沖縄県で普通に手に入るお菓子の中で、ヒアリが好むものはあるか?」実験を行った、という話が出てきます。まぁ、本当に沖縄に侵入されてしまったときに、自分たちは何を使ってモニタリングしようか、という話なのですけど。

出てくるのは、

・カールチーズ味:チーズの香りが効果的なのではないか?
・かっぱえびせん:エビの香りが効果的なのではないか?
・チップスター:台湾で採用されている、プリグルスに似ている。
・とんがりコーン(焼きトウモロコシ):サンプル管に収まりやすい。
・バニラちんすこう:ラードとバニラが効果的なのではないか?
・ポテトチップ(コンソメパンチ):コンソメの香りが効果的?

最終結果はなかなか面白いです。とりあえずヒアリが居ついてしまう事態になったらポテトチップスの屑をまき散らすのは注意した方がよさそうですね。



おまけ。上で紹介したイラストにでも出てきたけど、ヒアリが活躍する映画もあるのだとか。

強毒「ヒアリ」を『アントマン』で学ぶ ─ 映画でも見せた驚きの生態とは(ORIVERcinema)




(7/19追記)

「米で年間100人ヒアリで死亡」表記を削除 環境省(NHKニュース)

スズメバチに刺された時のように「アナフィラキシーショック」を起こして死亡した例がアメリカで確認されているところまでは間違いないものの、それが年間100人もいるところだけは裏付けが取れない、ということだそうで、だからと言って危険性は下がっていないのですけどね。問題はスズメバチほど攻撃的な対応をするのか、なのでしょうか。



ヒアリに関するFAQ(国際社会性昆虫学会日本地区会(JIUSSI))

実はヒアリの侵略から私たちを守ってくれる「仲間」がいます。それは日本のアリやクモなどの他の捕食者たちです。ヒアリの働きアリは小さい割には屈強ですが、逆に翅アリ(新女王)は大きい割に虚弱です - これは他のほぼ全てアリ種でいえます。一般に、結婚飛行を終えたアリの新女王は、地面に降り立つとすぐ巣作りを始めますが、十中八九失敗します。なぜなら他の生物に邪魔されるからです。最大の邪魔者はアリ自身です。翅アリが降り立った地面が、もし他種のたとえば日本在来のアリの「領土」だったら、たちまち地主の働きアリに見つかって殺されてしまいます。実際、このシナリオがヒアリにおいてもあてはまることがフロリダで行われた最近の野外研究で明らかになりました(文献16)。地元在住のさまざまなアリたちの存在はヒアリの防御壁になりますが、殺虫剤や耕耘機であらかじめ在住アリを除去しておくと、ヒアリの新女王による新巣定着率が格段に上がったのです。


(7/26追記)

「危険生物ファーストエイドハンドブック 陸編」特別編集「ヒアリ」(文一総合出版 PDFファイルへのリンクページ)

刺されたらどうするか、刺されないためにどうするかをまとめた5ページの資料がダウンロードできます。





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