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zoom RSS 本「読むだけですっきりわかる世界史」

<<   作成日時 : 2011/06/27 22:39   >>

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私の場合、高校時代の歴史の先生がイスラム史専門だったもので、多分、他の方が受けた世界史の授業と違う内容だったと思います。だから、大雑把な世界史知識は、十八史略とかローマ史の概略本とか、美術関連の知識としてのヨーロッパ王朝史、あとは、「ミレニアム−文明の興亡この1000年の世界−」から得ているのですが、それらばらばらに学んだものを並べなおしてみることにしました。


読むだけですっきりわかる世界史 古代編(出版社サイト)





読むだけですっきりわかる世界史 中世編(出版社サイト)





読むだけですっきりわかる世界史 近代編(出版社サイト)





近代編が日本の明治維新前夜、アメリカの南北戦争の頃(今から150年くらい昔)で終わるので、もしかしたら「現代編」がさらに続くのかもしれないですが、現代から見た「歴史的評価」がある程度固まっているそこまで、というのは読む側にとっては安心できそうです。

何せ、人類先史であるところの旧人類・原人から始まって、文明前夜、四大文明(とは最近は言わなくなったらしい)をすぎて、秦による中国統一後の諸王朝、またはエジプト王朝にギリシャ、アレキサンダー大王を経てローマ時代のあたりを網羅する古代編。

ゲルマン民族の移動後、ヨーロッパが教会による支配を受ける暗黒時代の間、預言者マホメットを信じ文明的にも高いものをもっていたイスラム圏、実はこっそり文明をはぐくんでいたアフリカや南米大陸の状況に、パターンを繰り返すように王朝が交代する中国の説明を行い、さらにヨーロッパで、今の諸国に繋がる国の枠組みが作られていく(様々な領主が婚姻や相続で離合集散する土地を支配する中で戦争が起き、その過程で「それぞれの国」としてのアイデンティティを持つようになる)のを示す中世編。

対外貿易や戦争で進んだ科学技術をイスラムなどから導入し発展させた結果、大航海時代として世界の諸文明を制圧。覇権を達成して、さらに産業革命を起こすことで経済的な優位で世界に冠たる存在となって、その後はヨーロッパ諸国内で「世界の覇権の交代」を繰り返す歴史となる近代編。


全世界の通史なので、とにかく固有名詞が多いです。人名に王朝名、国名に、何らかの作品、制度、戦いの名前や重要な都市、一度に全部覚えるのは多分無理でしょう。

でも、この本は、世界史の参考書や受験対策本ではなく、とにかく流れで世界史を掴むことが目的。

それは、何のために?

世界史を一通り学んでいる人とそうでない人では、国際情勢に関する意見もまるで異なることが多い。近代編32P

相手のもっていないもの、相手が嘱望する権威、そうしたものをうまく用いてこそが行こうは機能する。そのためには相手の国家・民族の歴史を学び、研究し、そこから得られる国家の嗜好や民族性を把握しなければならない。近代編245P

洋の東西を問わず、人が考えることには共通性があるもの。(中略)こんな具合に似ているところを見つけたり、思わぬところと思わぬところが予想外につながったりするのが世界史の醍醐味だね。中世編177P


そこまで志をもって世界史を学ぶ必要がある人がどれくらい読者にいるかはさておき、他国の民とどこかで出会ったときに、その国のことを何かは知っていた方がいいのは確か。そういった意味では、大雑把な流れでいいから、それぞれの国には栄光の時代とあまり思い出したくない時代があって、それぞれが「栄光の時代」に思いをはせると軋轢を生じ、そうした軋轢や争いがどうなるかの予測も、ある程度まで過去の歴史から類推できること、また、今後諸勢力との間で自分たちの生存を守っていくためには何が必要で、どのような姿勢で臨むことが必要なのかのヒントも過去の歴史の中にあること、を多くの人が認識することが大事だ、というのは言えているように思います。


歴史の概略書であり、ちょっとしたエピソード集でもあって読みやすい本としてはオススメなのですが、ところどころ「21世紀の某国の何々はこういうのを見習って何とかして欲しいよね」みたいな文章が混ざってくるのは、予備校で授業している口調を再現する文体としてはいいのだろうけど、喩えはともかく批評みたいな文章は別にいれなくてもよかったのでは、と思った次第。

読みやすくていい歴史書なのに、残念ながらその意味で本の内容が古びるのも早くなってしまうかも。

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本「読むだけですっきりわかる世界史 現代編 オスマン帝国の終焉からポツダム宣言まで」
立て続けの現代史本。こちらは文明の揺籃からずっと描き続けてきたシリーズの第四巻。日本で言えば、明治から昭和前期に相当する、100年くらいを著述しています。 ...続きを見る
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2012/10/17 21:44

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