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zoom RSS 展覧会「天文学と印刷」

<<   作成日時 : 2018/11/16 22:44   >>

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9月に「世界を変えた書物展」があり、「イグノーベルの世界展」だの「創刊40周年記念 ムー展」だの、明治150年記念「日本を変えた千の技術博」だの、硬軟取り混ぜた「知とその伝播」に関する展覧会が都内で相次いでいるのですが、またまた書物の展覧会が行われています。


印刷博物館がある凸版は飯田橋の駅からトテトテと歩いていくとそれなりに距離があるのだけど、静嘉堂文庫美術館などに比べれば一本道でたどり着くので、最初だけ間違えなければ行き易いですかね。

印刷博物館

天文学と印刷 新たな世界像を求めて

画像



活版印刷で大量の部数を頒布できるようになった、本に図版を入れられるようになった、色が付けられるようになった

が、天文学の発展にどれだけ寄与したか、という話で、天文学(望遠鏡などの製作には多くの技術者が必要で、良い研究のためには先端技術の吸収と利用が必須)と印刷業者(当時最先端の技術を用いたメディア)の親和性の高さ(それどころか、天文学者が自ら出版者であるケースも)を見せてくれる展覧会です。


チラシのPDF
https://www.printing-museum.org/exhibition/temporary/181020/img/zoom.pdf


ここで代表的なケースは、地動説のコペルニクス。それこそ、自説の本を死の床で確認した、という伝説の持ち主ですが、

そもそもコペルニクスはポーランドの人なのに、その「天球の回転について」という本は数百キロも離れたニュルンベルグ(ドイツ)で印刷されていて、いったいそれはどういうことなのか、という観点は今まで気づいたこともなかったよ・・・

その「天体の軌道を図で示したものを大量に印刷して頒布できる」(手で図を描き写していたら正確性に欠けるので理論が間違って伝わる可能性もある)が、天文学もそうだが、それ以外の、植物学や医学などの当時のほかの分野の学問発展をうながしたという話もあって、


新しいメディアの登場がそれまでの常識を覆し、新たな知識の伝わり方を生み、発展に寄与する(19・20世紀の映画とTV、20世紀末から始まるデジタル革命で同じことは繰り返される)というのが見られて興味深いです。


で、新しいメディアを手にして、それを使って新しいことを始める人たち、というのは相互に密接な関係を結ぶ、というのは活版印刷時代にもそうだったようで、印刷業者や天文学者の人物相関図が結構密なのには驚きます。新しいものの新しい使い方は、そういうクローズドサークル内から出てくるのでしょうねぇ。


まぁ、この辺は、学問の発展と印刷がどういう関係にあるのか、で一貫するのだけど、最後に「日本コーナー」があって、渋川春海の改暦に関連する資料が出てきて、「天地明察」読者としては面白くみられるのだけど、ここは印刷関係ないよね?という感じに・・・暦(当時の暦だと占いの道具とも言える)が印刷して売られているので、これも出版物なのか?印刷業者についての言及がなくなっている気がしたのだが。


ということで、17世紀くらいに生じる知の発展も「誰かの発見が多くの人に届くようになった」からこそ、という展覧会です。稀覯本がそれなりに並んでいるのに、9月の世界を変えた書物展ほどは混んでいません。本好きはぜひ。


名 称:天文学と印刷 新たな世界像を求めて
場 所:印刷博物館
会 期:2018年10月20日(土)〜2019年1月20日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし12月24日、1月14日は開館)、12月25日(火)、12月29日(土)〜1月3日(木)、1月15日(火)
開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)

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コメント(2件)

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いーわんさん

仕事がらみもあり、行ってみようと思っていました。
紹介、ありがとうございます!

「フェルメール展」行ってきました。
平日とはいえなかなかの人出でした。
時間のやりくり上、少しでも早めにと思い、時間帯の初めに行ったものの、結局少し待ちました(苦笑)。
やはり中に入ってからの混雑や鑑賞速度のことなどをあわせると、時間帯の後半以降に入場したほうが、比較的見やすいようですね。
知人は月曜日の夕方に行ったら空いていたと言っていました。

フェルメール作品はじっくり見られました。こんなふうに同時に見られるのは今後ないですかね…。
フェルメール以外の作品も見応えがあり、また出展数が少なめだったのでじっくり鑑賞できてよかったです。

学生の時は、確かにフェルメールのフェの字も出なかったのに、こんなにブームになって、本人もびっくりでしょうね。じっくり見れば見るほど、この作品の計算された事物の配置や光の具合など、その細かな技に魅了されます。
凛花
2018/11/23 19:13
なぜフェルメールの方にエントリせずにこっちに書くのですか(笑)

とはともかく、月曜の夕方以降というのがかなり穴場らしいですね。普段だと月曜の19時くらいに美術館が開いているということはないのが認知に大きな影響を与えているようで。1月になると最後の一つがやってくる(入れ替え)ので「もう一度行くか」どうかは悩みどころだったりします。

でもって、天文学の方は「新たに得た知恵を多くの人にいかに広めるか」の展覧会なので、出版関係者にオススメなのですが、これはフェルメールと違って人が押し寄せる要素ゼロなので、土曜の午後に行ってもじっくり見られていいです。しかし、天文学者が自ら出版社を経営とは、何とも牧歌的というか何というか。
いーわん
2018/12/03 20:40

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