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zoom RSS 本:もう一つの戦略教科書『戦争論』

<<   作成日時 : 2017/10/16 22:35   >>

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いきなり「もう一つ」って何じゃい、というタイトルではありますが、これは「孫子」から入る者の視点。クラウゼヴィッツを学ぶと見せかけて孫子を学ぶ本であります。


日本で戦争とか戦略という言葉と密接に結びつくのは中国の思想家「孫子」。

世の中には「孫子的な」戦略の考え方ばかりではないのだぞ、という意味で対比するものを求めると、世界的にその位置付けにあるのが、ナポレオン軍との戦いでその戦略論を磨いたプロシアの軍人クラウゼヴィッツの「戦争論」。ただ、どちらも断片的(孫子の本は原著が存在せず、写本と言われるものを基にしていて、クラウゼヴィッツの本は遺稿をまとめたもので、本として書かれた原稿ではない。)で、かつ、古の国家間戦争の行い方が主題なので、ある特定の文章について「著者はどういう意図でその文章を書いたのか」が非常に分かりにくい。どちらも分からないなりに「同じ対象物(ここでは国家間戦争)」について書いているのなら、両者においてある概念をどう解説しているかを比べていけば、その「分からない2冊の本」の意味を両方揃えて多少はひも解けるのはないか、という意味での「もう一つ」ということのようです。


で、その前段階として、戦争の本を読んで、現代のビジネスパーソンが何をくみ取るのさ的な部分は別の本に譲るとして、

本「孫子・戦略・クラウゼヴィッツ」(2016/06/25)


今度は、違いをみるために「クラウゼヴィッツさんの本には何が書いてあるのか」重要そうな部分を抜き書きしてみました!な感じでしょうか。

もう一つの戦略教科書『戦争論』(中央公論社Webサイト)


私の個人的なイメージとして、

孫子は「信長の野望」とか「三国志」などのコーエーゲームのプレイヤーが、「戦うか、今はまだ守りつつ内政か」といった君主視点でものを考えるときの指南書、

クラウゼヴィッツの戦争論は、「大戦略」といった戦争シュミレーションゲームのプレイヤーが、あるマップ上で、部隊指揮官としてどういう兵器・兵士ユニットをどのタイミングで戦場に投入して勝利条件に迫るかを考えるときの指南書

という風にみてて、孫子は「そもそも戦争を(今)するのか」という視点もあるのに対して、クラウゼヴィッツは「戦争は始まっている、どうやったら勝てるか」に注力している印象が強いのですが、


どうもそれは、私のクラウゼヴィッツ知識が、補給とか兵力の集中(軍の移動)とか、情報と決断(どこで決戦を挑むかをどう判断するか)とかに関する言及部分に偏っていたせいなのかな、というのがこの本での収穫。

本著第4章には「戦闘での勝ち方」という章があって、私が元々聞きかじっていたような話が少し出てくるのですが、


その勝ち方で勝てる理由は、そのノウハウが正しい(その戦い方なら常に勝てる)からではなく、そのやり方が、「その時の戦争」の本質に沿っていたからであって、そもそも、戦争というものが何故起きる、何を達成すると戦争は終わる、という本質に照らして一番必要なことを相手に先んじて見つけ出し、実行できた者が勝者になるのだから、そのメカニズムを理解しないといけない、

では戦争の本質とはなんだ、


となって、ある意味では「国軍運営ノウハウ集」にも見える孫子の兵法と比べても、さらに難しい「何を目的に人は戦争をするのか」という哲学的命題が論じられていて、これは確かにそうそう分からない話になるわ・・・と。

「一番必要なことを相手に先んじて見つけ出し、実行でき」のポイントである「重心」とか「決断」とかをどう捉えたらいいのか、もしくは相互作用や摩擦といった「何ですんなり勝てないのか」といったとっつきやすい部分から入るから、クラウゼヴィッツは戦術論という印象になったのかも。

結局のところ、どちらの本も「何を目的に戦うのか」をはっきりさせないまま行う戦いは、泥沼になるし、落としどころが見えてこないので消耗してしまい、最終的に破滅する。自分の勝利条件のために必要な道にリソースを集中して一気呵成にいけるように整えるのが「勝つ方法」だ、という話だと思うのだけど、これはまだ「現時点の解釈」かな。

確かに戦略論、難しいです。

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