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zoom RSS 本「絵図で読み解く天災の日本史」

<<   作成日時 : 2015/09/02 22:33   >>

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実は同じ著者による新書「天災から日本史を読みなおす−先人に学ぶ防災」というのもあって、そっちを読もうとしていたら、カラーのムック本で同テーマの本が出てきたので、先にこっちを読むことにしました。


絵図で読み解く天災の日本史 (別冊宝島 2339)
宝島社
2015-05-18


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世界中で起きる噴火や地震の1割は日本国内で発生する、と言われる地変の国に何千年も住んできた列島民は、頻繁に発生する災害を時の政府から市井の人までがあちこちで記録し、被災の模様を絵図面などに残してきた。

その歴史資料を基に、富士山噴火や東海〜南海地震などの災害が、かつてどのように起き、どう記録されてきたかを説明して、

過去の被災状況は未来の想定図でもあるとして、各地の災害ハザードマップに繋げていく内容になっています。


とは言え、残念ながら「沖縄」の災害はほとんど出てこないかなぁ・・・


天災関係のムック本と言えば、先ず

・関東地方が被災地になる首都圏直下型、東海地震
・発生したら大変な津波被害が想定される東南海・南海地震
・阪神淡路を彷彿させる関西地方の活断層地震(大坂直下とか京都直下とか)

あたりを取り上げて終わりかと思ったらこの本はそんなことはなく、

上記のものを採り上げるのは当然として、さらに

善光寺や濃尾の活断層地震(直下型)
四国・九州の南海地震被害(津波)
北陸の地震(日本海側でも津波が起きるような地震はある)
北海道の地震(奥尻の津波被害)

を入れ、富士山噴火どころか有珠山噴火、雲仙の噴火災害の話をし、

シーボルト・室戸・伊勢湾の3大台風の規模とコースと被害を採り上げ、高潮被害に言及し、

ごく少ないページ数ではあるが疫病の発生に関する図表まで取り扱う網羅っぷり。


全国のハザードマップを集めた本というのもあるのだけれど、過去の被害と未来の予想が併記されるので、想定されているものがイメージしやすくなっている効果がありそうです。内容的には新書の方と被る点もある感じだけどビジュアルに重きを置いている分とっつきやすそうなのでお薦めです。


ところで、この本の初めの方で、災害慣れした日本人は対処法を心得ていて、今までの災害を乗り越えてきた伝統がある、という話の中で、

養老孟司さんこの著者との対談の中で話していた、

「(大正関東)大震災を生き抜いた人たちは首都で遺体の山を目にしたんです。あんなことがあったのだから何でもありだ、という社会心理に陥ったのではないか。だから戦争でひどいことが起こってもどんどん前進していった。(でもそれは震災を転換点として狂わされた日本人であって本来の日本人ではない)」が引用されているのですが、


確かに大正関東大震災は昨日の本を引用するまでもなく悲惨で、一時的に「完全に秩序が崩壊」し、その中でむき出しの人間が現れたのだろうけど、それを「本来の姿ではない」とか斬ってしまわず、

日本人の中には「何かあったらそういうこともやってしまう」側面があって、ゆえにどうやって発動しないようストッパーを掛けるかを考えておく必要があって、別に我々は逆立ちしても絶対にそんなことはやりっこないとは思わない方がいいと思わない方がいいと思うのだけど、やはり「関東大震災で虐殺をやったような自警団の人たちは我々とは違う人間」と思いたい意識は強いのかね。


小松左京の「日本沈没」にも第二次関東大震災後の沈没対策チームのメンバーの会話で

「解放区を叫んだ左翼活動家と、『傾いたビルを見て格好いいと言った』ヒッピーが、たまたま居合わせたその辺の普通の人たちにリンチされて殺された」という報告に対して、「ちゃんと教えないと若いやつらはどんどん殺されるぞ、普段、『違う者』に表向き理解を示していた人たちが裏に持つ反感がこういう時に噴出することを」(うろ覚えだけど、こんな趣旨)と返す会話があって、

こっちの方が日本人の実態に近い気がしているのだけど。

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本「天災から日本史を読みなおす」
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2015/09/07 22:38

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