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zoom RSS 本「日本の血脈」

<<   作成日時 : 2015/06/17 22:17   >>

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発売した頃にたまたま本屋で見かけてはいたものの、○○さんと××さんが親戚で〜みたいな閨閥研究本はあまり好きじゃないので、そういう本だと思って敬遠していた本。たまたま本を戴く機会があって、完全な誤解だということを知りました。血族ではなく血脈だったのですね。


血族研究はどちらかというと「利権」などの世間的な力の繋がりのニュアンスが強いのに対し、この本はどちらかというと「血の繋がった一族に共通する行動・志向・思考のパターンが家族のどんな事情に基づくものであるのか」というポイントに焦点を当てている本、という位置づけになります。

実は本を戴いた際に「怖い本だよ」と言われていたのだけど、読み終わってみて納得。閨閥系にはある種のドライさ(極端な例をあげれば政略結婚とかは現代でもあるわけで)があるのに対し、これは思いっきり家族の中の情念が主題だから。


採り上げている方は、

実業関係は、セゾングループの堤清二とコクドの義明という異母兄弟の父康次郎くらいで、

香川照之、中島みゆき、オノ・ヨーコ、小澤征爾といった芸能関係者

小沢一郎、谷垣禎一、小泉進次郎の政治家と、

皇后陛下と秋篠宮妃殿下。


それぞれが著名人であるため、たくさんの「研究本」(もしくは雑誌などでの親はこうこうこういう人だ、みたいな「家系紹介」記事)が参考資料に挙がっていますが、

この本は律儀に「裏取りのために現地を回っている」点で、ちゃんとノンフィクションになっていると言えましょうか。だから、「一般的にはこうと言われているが、実際にはこうだった」という話もあって、なかなか読ませます。


個人的にはこういう「その人の背景にある家族の歴史から来る『刷り込み』がその人の人生にどう影響しているか」という考察は、
「長男・長女」とか「跡取り」とかの役割を担う全ての子供たちに大なり小なり、「ここに書かれている人ほどではないけど」で思い当たることもあるだろうから、その点は少々読んでて辛い部分がありますね。


で、いわゆる「○○の血(筋)かねぇ」という慣用句のような言い回しの元になる、

ある家系で特定の「才能」、「見舞われる災難」、「ある状況下での行動パターン」が一致する傾向、というのが確かに浮き彫りになることもあって、そうした一致点を見出せてしまうというのがホラー。なぜそんなことになるのか、という気にさせられます。


具体的な一致点は本の方に譲るとして、面白いのは、ここに出てくる「名士」たちって、先祖を探っても戊辰戦争くらいで何かやった人の子孫、という位置づけの人が多くて、数百年続く名家みたいな人(この中では歌舞伎の市川家が一番古い?)はおらず、

やはり江戸時代と明治時代の間には大きな隔たり(名門の入れ替わり的に)があるのだな、というのを実感したこと。

その場合、薩長土肥系が主流になるのかと思いきや、旧会津藩系なども出てくるので、「大きな変化に巻き込まれた」は重要なファクターなのだな、と。
まぁ、宮司や家元などの「役割を世襲する一族」にはあまり本のネタになるような話がないだけかもしれないですが。


ある家族にゴッドファーザーとかゴッドマザーという役割を果たすような強烈な個性が現れると、その後の家族の生き方にすごく影響が出るのだな、というのがよく分かります。個人的に、非凡が羨むべきものという気はあまりしないですが。



日本の血脈 (文春文庫)
文藝春秋
2013-06-07
石井 妙子

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