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zoom RSS 本「宇宙が始まる前には何があったのか?」

<<   作成日時 : 2014/08/02 21:30   >>

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その昔、ブラックホールの特異点についての難解な理論(当時の最新の理論)を語っていた「ホーキング宇宙を語る」がそれなりのベストセラーになったように、宇宙についての先端研究を語る本というのはそれなりに人気がある。読んで分かるのかどうかはまた別の話ですが・・・

今回はホーキング博士ほどの著名人ではないですが、NHKの宇宙関係の番組(コズミックフロントとか)を見ていると解説役としてちょこちょこ登場される先生の本。



'A Universe From Nothing' by Lawrence Krauss, AAI 2009

↑の宇宙は無から「何の助けを受けることなく」生じたという講演を実施したところ、「神の『光あれ』から宇宙はできたに決まっておろうが」という一派との論争が生じてしまい、

「講演のビデオでは自分たちの考える『宇宙の来し方行く末』に関して説明しきれない、全部説明したるからよーく目ぇ開いて見な!」という啖呵(前書きともいう)とともに本を書き下ろしたようです。


まぁ、ビッグバン理論は、神が一点を創造して、そこから全宇宙が出来たとする信仰に近いので、「その一点」が「神によって創られたものではない」と証明しようとする試みには反発が生じるのでしょうね。

現在の研究では、ビッグバンというのは、その直後(限りなくビッグバンそのものの瞬間に近いけど)から後のことは観測や証明が可能だけど、ビッグバンという現象自体は観測できそうになく、当然「ビッグバン以前」は分からない、ということになっていたので、研究が進んでその点に切り込んでいくことは、「最後の神の住処」が失われることに恐れを抱く人たちには受け入れられないことになるのでしょうか。


という神学論争はともかく、この本は、

・宇宙が、いかに始まったのか(「無」の状態からなんでビッグバンなんかが起きるのか)

・いかに終わるのか(このまま宇宙が膨張し続けていった先に、宇宙はどうなってしまうのか)

の両方において鍵になる、

暗黒物質(宇宙において人間が観測できているものは全宇宙の質量の中のほんの数パーセントに過ぎず、ヒッグス粒子の研究で知られるように、ダークマターとダークエネルギーと仮に呼んでいる得体のしれないものに宇宙は満たされている)

についての最新の知見から、「無の中から何の意思にもよらず急に宇宙というものが出来てしまう」という出来事を説明しています。



私の力量ではこれをさらに手短にまとめる、といったことは出来ないのですが、こういった話の中で面白いな、と思う話を一つ。

今、観測されているスピードで宇宙が膨張し続けると、お互いの銀河同士はどんどん離れていく(ほんっとうにご近所の銀河とは衝突とかして一つになってしまう−例:銀河系とアンドロメダ星雲は40億年後には衝突していずれは一つになる−)

で、その「隣の銀河」なるものがいつか「光の速さで追いつかないほどの遠くまで去ってしまったとき(大体2兆年後らしい)、

その世界に観測者(知的存在)がいたら、「自分たちの世界は『何もない空間の中に自分たちのいる銀河だけがずっと不変に存在し続けている』状態である」としか認識できなくなる、のだそう。



自分たちが遠ざかっていく銀河を観測できたり、ビッグバンの残照である「宇宙背景放射」という現象が観測できる時代だから、我々は、この宇宙がビッグバンで始まって、今も膨張している、ということを知ることができるが、

その未来の観測者にとっては、「自分たちのいる銀河以外の銀河」は存在せず、自分のいる銀河の外には茫漠たる無の空間が広がるばかり(隣の銀河が見えないほど遠い以上存在しないのと同じ)となって、銀河そのものが大きくなり続ける宇宙空間の中にいる、ということを知る手がかりが与えられない。


今、人類が宇宙を観測しているから、

宇宙は「無」からゆらぎのおかげで生まれた

ということを知ることができる、という話。


人間原理といって、「宇宙の様々な理論が人間(というか知的生命体)を生み出すのに都合がいい状態になっているのは、その知的生命がいない世界でないと宇宙を観測できないからだ」という、宗教とどこが違うのか分からなくなりつつある理論があるのだけど、

その知的生命が「宇宙の謎」を解くことが可能な時代にちょうど存在できるようになっている、というのもそうした話に繋がっていくのでしょうかね。


「化学は突き詰めると物理になり、物理は数学になり、数学は哲学になる」とかいう言葉があるそうだけど、宇宙論は(再び)神学になるのかな。



宇宙が始まる前には何があったのか?
文藝春秋
ローレンス クラウス

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