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zoom RSS 本:冲方丁の「アニメ&マンガ」ストーリー創作の極意

<<   作成日時 : 2014/03/25 23:17   >>

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大学の生協を歩いていたときに、文庫コーナーに並んでいたのを衝動買いした本。「天地明察」の小説家がアニメ原作などをやっていたというのは知っていたけど、そちらでの仕事の話で本も書いていたとは知らなかった。

元の本は2009年らしいが、加筆・改訂がされて文庫として出た時に見かけた、ということらしいです。


以前にもゲームを題材にした似たような本を読んでいたことがあるけど、小説とかを書こうというわけではないので、どちらかというとその仕事術とか心構えの方に目が…


別に「ストーリー創作の極意」と言っても、何か簡単に思い浮かぶ方法論があるわけではないし、そんなものがあるのなら誰も苦労しない。では「才能」とやらがあればひらめくのかと言うとそうでもない。

シナリオバイブルの方でもこっちの本でも、結局のところ、適当にお話を作ってみました、ではお話にならなくて、
その作品の核を決めて、そこに焦点を当てて周囲の世界を論理的に構築していくんだ、といった結論になるので、その企画案やストーリーのプロットの実例が面白い(最終的な完成版のアニメとかゲームを見ていないので、理解は浅いのだろうけど)という程度になるのだけど、


この本が面白かったのは、執拗に

歩み続けねば他の誰かに踏みつけられていくだけ、ひたすらに自分の目指すものに食らいつき、他者を踏みつけても生き残らないといけない世界なので甘えている暇なんかない、という煽りが繰り返されること。

漫画やアニメに限らず、ゲームでも映画でも出版でも「投資が回収できない作品を作ってしまうと、次の作品を作るチャンスは遠のく」のだから、当然と言えば当然なのだけど、このひたすらに「前進せよ、しからずんば死あるのみ」となるのは、とにかく「コンテンツ過剰」という状況のせいなのか、

それとも、後に水戸黄門を題材に小説も書いた筆者が水戸黄門のテーマ曲の影響でも受けていたのか、気になるところです。



でもって、「自分が泥の中に突き落とされ他者に踏みつけられる負け犬」になってしまう可能性について覚悟を持ちつつも、そうならないためにはどうすべきか、の話が出てきて、そここそが私の読むべき部分。

一番大事なのは、「失敗」への対処。

失敗は打撃であっても喪失ではない。貴様の足の下で、ぬかるんでいた泥がまたひとつ踏み固められたのだと知れ。(P128)

で、「失敗せよ」というコラムも提示されている。


失敗を恐れていては無難な作品になってしまって埋没する。冒険する以上、必ず成功するとは言えないが、理屈を己の中に持っていれば、失敗を糧にして再び立ち上がれるはず。失敗する覚悟もなく成功は掴み取れない、という話は、いろんなビジネスで同じ状況になっている気が。

で、
「最低の運においては最善の努力を惜しまず、最高の運においては最大の警戒をもって心を守れーそれが生き残るということだ」(P79)


「将来を考えるというのは、決して、漠然とした夢や希望を思い描くということではない。
遥か遠くから確実にやって来ようとしている敵を察知し、いち早く牙を磨くということだ。
それが貴様にとって、力を持たねばならない理由、確信を持たねばならない理由となり、貴様を新たな地平に導くだろう。それが本当の力、本当の確信だ。
力は、立ち上がって彼方を見つめたとき、その身に備わる。」(P219)



は個人ばかりでなく、企業のビジネスにも当てはまるよねぇ、というところで

とにかく周囲の状況を見極めて何をしないといけないのか、自分に何が出来るのかをひたすら考え尽くし、独りよがりにも指示待ちにもならず、ステークホルダーのためになることをせよ、

できなければ、生き残ることはできないぞ、っということになるのですかね。


「25歳を過ぎたら若いときと同じようなことができなくなるから健康に注意」みたいな話が出てくる程度に、対象年齢の若い本ではあるけど、仮説検証サイクル、論理的な優先順位付けや世界観構築のやり方、上に挙げたような失敗からのリカバリーなどがあって、なかなか面白いです。ついでにアニメなどの制作の裏側もみられる本、という感じでしょうか。



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