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zoom RSS 本「太平洋の試練 真珠湾からミッドウェイまで」

<<   作成日時 : 2013/09/24 22:47   >>

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ハードカバー上下2巻というのが「三部作」の序章に過ぎないとなると、この太平洋戦争史はかなり長大なものになりそうです。まずは米国にとっての「試練」(連合国側が大日本帝国の攻勢の前に防戦一方になっていた開戦後最初の半年間)の時期に何が起きていたのかを描写しています。

もともと、

本「同日同刻」(2006/12/07)

みたいな本も読む私が、太平洋戦争史に関して初めて(中学生のとき)読んだ本が、全6巻の文庫シリーズだったこれ。

大日本帝国の興亡 1 (ハヤカワ文庫 NF 101) ジョン・トーランド (著) 毎日新聞社 (翻訳)

コレヒドール要塞もパターン死の行進も、ガダルカナル攻防戦も、ドゥーリトル東京空襲も、全部この本で得た知識。

何せ、太平洋戦争といえば、

戦争末期の各地の大空襲、広島と長崎への原爆投下、学徒動員や神風特別攻撃隊など、日本が負けている部分にスポットが当たりがちで、開戦のきっかけである真珠湾攻撃はともかく、

マレー・シンガポール攻略戦や、

英国の最新鋭戦艦艦隊の撃沈

みたいな「日本が勝ちに勝って戦線をどんどん拡大していく時期」の話というのは(捕虜の扱いなどで後で問題が生じることもあるのだろうけど、主な理由は、「戦争美化」みたいな話に繋がりやすいからだろう)あまり聞かない。


でも、「何で戦争を始めたのか」、「戦線が延びきるまで急拡大するのを止められなかったのか」、「一体どういう見通しと作戦指導、戦略があったのか」といった話をちゃんと反省しないと、「いったん始めてしまったものを早期に収める」みたいなことがいかに難しいかを学ぶことができないと思うのですけどね。

というところで、

『太平洋の試練(上・下)』2013年No.1(3冊目)(HONZ)

という「米側から見た、自分たちが負けていた時期にどのような戦いが行われていたのか」の本は、トーランド氏の本であまり扱っていない連合軍側の視点が入っているので、私にとってありがたい本と言えます。


実は、大日本帝国の大攻勢の前に、連合軍の海軍力はほぼ失われ、厳しい守り(海軍が弱体では広大な大洋に点在する陸軍で戦争なんかできない−戦争末期の日本側を見れば分かる−)を強いられる状況にあった。でも、守り一辺倒ではなく、

何とか一矢報いることはできないか

残ったものだけで出来ることは何か

どこか発想の転換で、意外なことが出来たりしないか

というところから出てくるのが、

「航続距離の長い陸軍の爆撃機を、それを飛ばすに十分な滑走路を持たない海軍空母から発艦させて行う日本本土空襲」

「戦略的重要性による目標の絞り込み」

「大量の電文の傍受から日本経験もある将校を中心に日本軍の暗号を解読」

で、自分たちの計画に従ってあっちもこっちも手を広げて攻略していた日本軍は、その「連合軍側の奇手」で虚を突かれたことへのある種の報復として「ミッドウェイ攻略」を準備するのだが、その時、半年前にあんなにあっさりやっつけることができた敵は、もはや違うものになっていた・・・

というのがこの間の経緯。


この間は、マレーで敗退する英国陸軍や、フィリピンでコレヒドールに籠ったマッカーサーなどは出番がなくて、ひたすら、両国の海軍さんのお話。

日本が勝ちに驕って最低限の秘密保持も出来なくなっている様子や、こんなに勝っているんだからあっちもこっちも攻略しよう、とひたすら戦線を延ばしてしまう感じはまぁ、今でも日本人っぽいなぁと思うのだけど、

確かにそこまで両軍の被害の差が出るというのは誰にとっても予想外だったと言えるミッドウェイの結果に対して、

日本側艦隊の戦略目標の混乱(島の攻略のための陸上攻撃と、敵艦隊を誘い込んで決戦をする、の2つの目標が一つの艦隊のミッションとして設定されていた)とか、

米側攻撃隊のまずい動き(全く攻撃に参加していない隊がある)、

緒戦勝利の立役者である第一機動部隊は、太平洋からインド洋まで駆けずり回り攻撃しまくりでミッドウェイの頃には疲労困憊していたとか、

米軍パイロットがミッドウェイ戦の頃にようやく編み出す、無敵のゼロ戦に勝つ秘策とか、

いろいろな要素を丹念にまとめている印象があります。


次は、ガダルカナル攻防戦からや、アリューシャン列島失陥など、延びきった戦線の弱くなった部分から始まる日本陸海軍の敗走になると思うのだけど、この辺はどの戦史本でも読むのが辛い・・・



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