いーわん情報源 たまには日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 本「古代日本の超技術 改訂新版」

<<   作成日時 : 2013/07/06 20:47   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

講談社のブルーバックスといえば、科学系の題材を専門にした新書で個人的には好きですが、さすがに数式が多かったり「理系度」が高いと手が出せなかったりと、購入頻度的にはほどほどのラインだったりします。題材は技術ですが、ネタは歴史みたいな「文系理系ハイブリッド」な本を手に取ってみました。

きっかけは

『古代日本の超技術』を年の初めに ?(HONZ)

HONZは、ノンフィクション専門の書評サイト(たまに違うものもある)で、高額かつ面白そうな本を集中的に紹介するので本当に困ったところなのですが、今回はお手軽。上の書評で紹介されているように 現代技術を上回る古代技術 と言われてしまっては、それはちょっと読んでみるか、ということに。

昨年、東京スカイツリーが出たときに、結構喧伝された感もありますが、

かの施設の耐震性の核になるのが、真ん中にある「心柱」。これは法隆寺などの五重塔にも使われている技術で、この柱は、柱として建物を支えていない(ものによっては柱自身が宙吊りになっていて、逆に重みをかけている)が、その存在ゆえに、地震等の揺れでの破壊的な力がかかるのを防ぐ力を持つという。

(参考資料 PDFファイル)
東京スカイツリーの耐震・耐風設計


そうした千数百年の歴史を誇るような建造物が存在しうるのは、そうした構造上の工夫のほか、

・その木の性質が適している場所に建材を用いて、風雨へ耐えうる力を持たせていること、

・そもそも建材にする際に、無理をして加工せず、よって朽ちにくい建材になっていること、

・千年でも朽ちないほどの強さを持つ良い釘が使われていること、

・上に乗せる瓦が、日本の自然風土に合った湿度調節機能を果たしていること、

などの職人の技が合わさり、維持保全に使われてきたからで、


・現代の釘は、千年耐えられるものではない、

・現代の瓦は、水をみな押し流してしまう(ので、軒下などが傷みやすくなる)、

・チェーンソーなどで切られ、板や柱にされた木材は、木目などの断ち切られたところから劣化する、

ということで、現代技術では、「千年後まで残せる建造物が作れない」。


それは、材料や作ろうとする物と対話して真剣に一つ一つを作るやり方が、大量に物を作らないといけない要請の前に押しやられているからで、

「別に最高品質でなくていいからたくさん作った方がいい、壊れないものを売ったら次が売れないから極端な話長持ちしない方がいい」という時代の技術では、「大切なものには本物の技術を丁寧に施す」時代の技術には敵わないということだし、

そもそもその「本物の技術」だって、最高のものにだけ使われていて、一般のものは「ほどほどの技術」で作られていたのだから、これだけをもって、現代よりも過去の方が優れている、というわけにはいかないけど、

過去の最高の技術は、現代の最先端分野でうんうん唸っているような問題を「自分の手と経験と勘」で解決していたくらいなのだから、今の人間だって頑張らないと!というのは確かでしょうね。


今後は、最高品質が要請されるもの(そのための継承を含む)と、それなりの技術でよいものの使い分けや、より無駄のない使い方をどうしていくかを方向性にしていくべきかな、とは思いますが、

その前に「本物より安物」ではなくて、「いいものを長く丁寧に使う」風土の復活から、ではないですかね。





Amazonアソシエイト by 古代日本の超技術 改訂新版 (ブルーバックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
本「古代日本の超技術 改訂新版」 いーわん情報源 たまには日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる