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zoom RSS 本「京大人気講義 生き抜くための地震学」

<<   作成日時 : 2013/05/28 22:22   >>

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火山がご専門の京大 鎌田教授による災害啓発新書シリーズ。今回は、「南海の3連動地震を念頭に、どう生き残るかあなたが周りの人と一緒に考えなさい」という本ですかね。


地震から2年以上が経過して、あれだけ大きな災害でも「風化」してしまうんだ・・・と思う昨今ですが、

この分だと20年後に今度は「M9クラスの西日本大震災」が起きてしまうかもしれない、という可能性が、政府想定やこうした本で繰り返しアナウンスされているのには、何か理由があるのかもしれないですね。

この本の前4割くらいが、昨年の、

本「次に来る自然災害: 地震・噴火・異常気象」(2012/05/23)

と同じく、「次に来る災害」である、首都直下地震や南海トラフ地震、火山の噴火のメカニズムと、想定される災害の様子を説明しているので、「しまった、被ったか」と思ったのですが、

第3章から違う話に。


「生き抜くための」というタイトルふさわしく、
「地球科学的な知見」や、「これまでに公表されている想定」を自分のサバイバルに活用する方法を解説してくれます。

例えば、

「今から30年以内に発生確率70%」なんて言われても、どう備えていいのかピンとこない地震発生確率の読み方、

帰宅困難者になったときにお世話になる予定として買った人も多いかもしれない「帰宅支援マップ」を、ただ持っているだけでなく、「その時」に実際に想定ルートで帰れるのかどうか検討してみる難民シミュレーションのすすめ、

様々な場所で大地震にあった場合の対処や、離れ離れになった家族等との連絡の確保、

普段持ち歩く防災グッズ、即死回避、一次持ち出し、二次持ち出し、避難生活対応には何が必要か、個人なら?会社は?

といった調子。


最後に第4章の、減災社会に向けて、「誰かが自分を守ってくれる」ではなく、過去の知見等を元に、いつか必ず起きる地震、に自分や周囲はどのように備えるかの提言で〆るのですが、

この辺は、分野こそ違うものの、「こういうことは危険だからどうにかしないと」を言う立場の人間として、あー分かる分かるのオンパレード。


相手を「指示待ち」にさせない、

「専門家が何とかしてくれるんでしょ」といった過依存状態にさせない、

不祥事とかで一時的に「実行の機運」が高まっても、その後また風化してしまうのを防ぐための仕組と、継続させる動機づけ、

メタ・メッセージがダブルバインドを生む(例えば、「問題があったら報告せよ」は隠ぺいを招くとか)のをどう防ぐか、

正常化の偏見を起こさせず、危険なことを危険なものとしてどう認識させるか・・・


この辺は、法務屋の悩みと同じものだよな、というのが先に立ちます。リスクコミュニケーションの悩みはみな同じところにあるのかもしれません。震災復興プロジェクトにもヒントがある、というのは個人的に大いに参考になりそうです。


それはともかく、

仮に「西日本大震災」が2030年代に起きるとすると、私自身「体力的に衰えた」年齢になってから被災するわけで、今ならまだ足腰は大丈夫と思っていても、20年後はどうなんだろうとか、そういった心配が生まれます。

公式サイトのリンクに、この本に関するインタビュー記事があって、

自分がどこで仕事をするか、どこに住むか、さらにどこで資産を持って生き抜くか。あらためて考えることが必要だ。別の言い方をすれば、30年代の天変地異を見通して、自らの人生、家族、会社、コミュニティについて今からマネジメントを始めることだ

という話が出ていたけど、「定年後は太平洋の見える家に住もう」はリスクの高い夢かもしれないとか、集合住宅のコミュニティをきちんと作っておく(自分も参加しておく)のは大事だとか、いろいろ考えることはありそうですね。




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