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zoom RSS 本「文明崩壊」

<<   作成日時 : 2013/05/22 22:34   >>

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昨年、「銃・病原菌・鉄」を読んだときに、何人かから「次の『文明崩壊』も面白いからぜひ」と言われてて、春に新刊も出たので、そろそろ読まなくてはと思って買ってきた本。先に、「2052」とかも読んでいるので、ちょうどシンクロしている感じになっています。


本「銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎」(2012/07/23)

日本科学未来館に「ジャレド・ダイアモンドの地球」を聴きに行った(2013/02/27)


以前にも書いた気がしますが、前世紀の終わりころに、「Age of Empires」というゲームを遊んでいたときの教訓として、

自分の周囲にある資源(森、石、金、魚や羊)が枯渇する前に、生産したユニットで他の地域を制圧し、そこにある資源で自分の国家を次の文明段階に成長させる、という風にしていかないとジリ貧になる、
(ある区域を守る形で戦争に勝つのは難しい。極端な話、最初の土地は完全な禿山にしてそこには二度と戻ってこないくらいの勢いが必要)

というのがあって、個人的印象として、その中でも

「金」(生産量がそれほど多くないのに、文明が高度化すると金なしで出来ることが少なくなっていく)、

「森」(建築物を作るのは当然として、船を作る、畑を作る、食糧生産力や輸送力を向上させる、兵士の装備をよくするなどにも使われるので、消費する量が半端ではない)

を十分な量確保できない場合、他民族との競争において間違いなく敗北するだろうと認識していました。

そのゲームでは、気象条件、資源の偏在、民族の価値観、多民族が保管する資源の強奪みたいな要素は入っていないので、ある程度単純化された「たくさんの資源を採取できれば、勝利に近づける」が成立するのですが・・・



実際の世界では、「どこにいたか」によって「入手できる資源」に限りがあり、また、「(主に食糧)生産力」に差がつくので、全ての民族が同じように土地を耕して同じ量の食糧を生産し、鉱物等を採掘して、それを元に文明活動や戦争を行う、ということは起きえない。

周りにある資源を使いたい放題に使うのではなく、その土地に合ったやり方で、再生産が間に合う程度に資源(特に森)を使うようにした民族は生き延び、いかなる理由にせよ「再生産が間に合わない状態に陥った」場合には滅びる。


そうであることを証明するために、過去に滅び去った例として、

イースター島
ピトケアン島
アナサジ(北米の原住民一族)
マヤ
グリーンランドのヴァイキング入植地


何とか乗り切った例として、

アイスランドのヴァイキング(これは成功例よりも失敗例に近いが)
ニューギニアの高地民族
ティコピア島
江戸時代の日本における森林管理


さらに、それらの事例を現代に置き換えて考察するために、

緩やかに危機を迎える場として、北米のモンタナ州
必死に生き残りのためのかじ取りを行っている中国
人口爆発が悲惨な事態を招いているルワンダ
同じく環境破壊と人口爆発が極限に達しているハイチと、その隣国としてぎりぎり破滅は回避しつつも影響を受けつつあるドミニカ共和国
資源の枯渇が進むオーストラリア


を挙げて、詳細にその推移、状況を説明する形で、文庫上下巻で1000ページ近い本が進んでいきます。


で、崩壊を招くには5つの要因があるとするのだけど、

1.環境被害(人が意図せずして環境に与えた損害を含む)
2.気候変動
3.近隣の敵対集団による攻撃の増大
4.近隣の友好集団からの支援の減少
5.問題が生じたときの社会の対処能力


3,4を「その環境の閉鎖性(=よそから資源を持ってこれない)」に置き換えると、地球全体の文明崩壊可能性を考えることもできるし、

1を市場、2を自社の資源利用に置き換えれば、「企業の存続可否」にも当てはまりそう。

不適切な条件のもとで人々が最も頑迷にこだわる価値観というのは、過去に、逆境に対する最も偉大な勝利をもたらしたものでもあるのだ。(上:P549)とか、

滅亡に向かうルートからの方針転換に失敗する理由として何度か説明される、「社会構造が、権力者の短期的な利益と社会全体の長期的な利益の相克を生み出して、権力者側が方針転換に対する反対勢力になる」は、

会社の話にも聞こえてくる。その辺に普遍性がある、ということなのでしょうかね。



Age of Empiresは、最終的に他の民族を駆逐できれば「勝利」としてゲームが終わるのだけれど、結果、その「勝利者が得る世界」は、それまでの森が失われ、鉱山が掘り尽くされ、近海の魚が居なくなっているのに、人口ばかりが多い土地。

はたして、ゲーム世界の覇者たちが、その後いつまで暮らし続けられるかと思えば、それって今の地球そのものでは、というのが、この本と2052の結論。この先に待っているのは、どこかで「方針転換」できるか、もしくは「何らかの形で決算」するかだろうという予言も期せずして一致しています。



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