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zoom RSS 本「危機の指導者 チャーチル」

<<   作成日時 : 2012/12/23 23:02   >>

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一応、選挙結果が出る前に読んでいたのであって、今の状況に合わせて本を選んだのではないのですが・・・それでも、変動の時代に合わせて手に取ったのは確かですね。

危機の指導者 チャーチル(新潮社)


ウィンストン・チャーチルは、第二次世界大戦時の英国の首相。ドイツによるフランス侵攻を受けて防衛戦のさなかに英国の政権を受け継ぎ、勝利をおさめるまで(正確には寸前まで)その職にあった。軍事や政治のほかに、絵や文筆にも才があり、自ら執筆した「第二次世界大戦回想録」(全6巻)でノーベル文学賞を受賞、という多才な人物。気難しげな英国紳士っぽい見た目の印象の濃さで、ビジュアルイメージも強い人物であります。

とはいえ、私が生まれる前に亡くなっている人物。実は、この第二世界次大戦回想録の英語版初版を(祖父の蔵書の中から発掘して)持っていて、いつか読んでみたいと思っているが、この第二世界次大戦回想録は歴史資料として重要視されているものの、自分で書いている関係で、若干脚色があるとも言われていて、真実のチャーチルの姿というものはよく分からないらしい。

画像



外務省勤務の著者が、最新のチャーチル研究などを踏まえてその人物像を著してみた、というので、手に取ってみた、というところです。


本は7章構成で、

政治家として志半ばに斃れた父や本人の若い日の言動などの個人のルーツを描くもの、

20世紀初頭の英国議会政治の状況を説明するもの、

ずっと連れ添った夫婦のなれ初めから最期までを描いたもの、

第一次世界大戦時の海軍大臣としての実績(挟撃作戦を狙って失敗したダーダネルス作戦における役割)、

その後の不遇時代(と第二次世界大戦開戦前の英国の情勢)、

表舞台に出、権力を掌握するに至った1939年5月の1ヵ月の経緯がどうであったか、

とそして、戦時中のチャーチルの活動をそれぞれ詳述しています。


読後の印象としては、

英雄になりたくて、英雄になれる状況にめぐり合わせて、英雄になったようにふるまえた歴史上最後の人物

がこの人だったのかな、と。


家系的に躁鬱の傾向があり、また、父が若くして亡くなっているので、自分も短命かもしれないと思っている。
でもって、「自分は大きな仕事をするために生まれてきた」と思い込んでいるものだから、若いときから、何かというと手柄を立てたがる、目立ちたがる、自分のやったことを吹聴したがるので、コツコツ型の人たちに嫌われがちな傾向がある、という感じ。

貴族の家系なので、順調に政治家になるが、第一次世界大戦で結果的に失敗(戦略的な狙いは悪くないと思うが、アイデアだけでは成功しないのもまた戦争)に終わった作戦で経歴に傷をつけ、

その大きすぎる犠牲(英国は貴族階級の子弟を将校として大勢喪っている)を払った第一次世界大戦の反動で戦争を行うことを恐れる指導者層と、何かにつけ威勢のいいことを言うタカ派のチャーチルの間にずれを生じさせるが、

最悪滅亡するかもしれない、という瞬間に「もうこの人しかいない(首相就任時に国王や前首相は賛成していなかったらしい)」ということで就任。

非常に気力・体力を消耗する「戦争指導」を行えるだけの身体と心があったということで、何とか乗り切り、「英雄」に。


金遣いが荒いとか心臓病で公職を休んでいる期間があった、みたいな、スキャンダル要素のあることはマスコミ側が報道を配慮してくれたおかげで「引きずりおろされず」に済んだ。

そこには、それを支え、暴走しないように手綱を取った奥様があった、といった総括になりそうです。


基本的に「第二次世界大戦中の英国首相」としか知識がないので、そういう人物だったのか!という感じですが、


わざわざ「危機の指導者」とタイトルされているように、最後に筆者が、「危機の指導者に必要な資質」をチャーチルから読み解く試みを行っています。

そこに挙げられた3つの要素は、国家の指導者としてはなるほどそうだな(でも、平時でもそうなのでは?)という感じでしたけど、そこで面白いなぁ、と思ったのが、2つのキャッチフレーズ。

Action This Day

Don't Fight the problem. Decide it.


前者がチャーチル、後者が、同時期のアメリカ軍参謀総長のJ.マーシャルの言葉。

ぐだぐだ言ってないでさっさとやれ

これが一番重要な価値観で、実際にできるかどうかが、危機の際の分かれ目なのでしょうね。




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