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zoom RSS 本「地図と愉しむ東京歴史散歩」

<<   作成日時 : 2012/11/12 21:40   >>

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オリジナルと続編として「都心の謎篇」と2冊の新書が出ていたので、両方続けて読んでみた。


江戸・東京は、権現様(徳川家康)の開府以来500年の歴史がある、と考えるといいわけですが、地形を変えてしまった初期の街づくりの時期を別にすれば、後半150年(明治から今日まで)の変貌がとんでもないと言ってよく、現在も継続中です。

その「街の形」が様々に変化していく東京を、古地図との見比べ、現地の写真などで「何があったのか」を見せてくれる本になります。


オリジナルは、まずは街の基本的なところを紹介。

日本における近代測量の最初の場所でもある東京の基準点探しや、

東京にある巨大公園、上野公園や芝公園がどういう経緯をたどったか、

巨大な緑地としては似たような青山墓地、多磨霊園の歴史、

玉川上水から、近代水道網への変化、

「荒川」という人工水路の下には何があったのか、

山手線の外側にもう一本、大井町から洲崎まで東京を一周させようとした「山手急行電鉄計画」とは。


でもって、続編では、都心部にフォーカスして、古い地図と現代の地図を頼りに、「『かつての東京』の遺跡」巡り。

丸の内は、なぜ官庁街にならず三菱村になったのか、

新宿駅地下の不思議な構造の原因たる「新幹線始発駅構想」とは何か、

様々に計画されて消えた鉄道計画のなごりを現代の地図の中から見つけ出す、

都内の軍事施設、飛行場、万博建設予定地の今でも残る名残。もう見つからない跡地などなど。


その間に、戦時中の地図には、実際には存在しないものが書かれていたり、存在していたものが書かれたりしていたことの意味、

不可思議な区境はどうして(例えば、天王洲の近くにある妙に直角に曲がった品川区と港区の境は何?)できたかの説明、

なども語られて、非常に興味深いです。


軍事施設が陸海軍から米軍を経由して、今は民間のものになっていたり、

各私鉄間の競争が、あちこちに「日の目を見なかった鉄道計画」となって、「線路の形に取得された土地」として細長く家が並んだ現代に繋がっていたりしていることに気づいたり、

円形の道路などの不思議な地形に元々何があったのかを見てみたり、

川や水路を利用して作られた高速道路やモノレール、海の上や海岸沿いを通した鉄道、といった歴史を学んだりすることができます。


元々、都内の高台を削った土で有楽町から新橋の辺りを埋め立てるところから始まった「江戸改造」。海岸部がほぼ埋め立てで出来た土地である23区の地形は、かなりの部分が人工的な存在。政府が代わり、国体が変わることで施設も変化し、災害や戦災による被害が跡地利用という変化を生み出したということがよく分かるのだけど、

自分の家の前の道路が湾曲している理由が、

かつてその道が川だったから、とか、

その土地がある都市計画の用地で、結局実現しないまま住宅に転用され、その外周部が道になっているだけだから、

といったことを調べ上げるのは結構難儀だろうな。

でも、地域防災の最初の一歩は、「その土地が昔何だったかを知ること」なので、こういう本の知識も大切なのです。



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