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zoom RSS 本「美少女ゲームシナリオバイブル」

<<   作成日時 : 2012/11/07 22:34   >>

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最近、歴史とか戦略とかばかり読んでいたので、数年前からちょっとずつ読んでいたこの本を読了させることにしました。友達の没原稿をチェックする前に少し勉強したかったし、現代アートが続くこの流れなら、ここに載せるのも、まぁ、アリだろう。


何年か前に、某ビジネス書著者が「これは面白い」と言っていたのを聞いて購入を決意。注文しようとして高額な本だったことにびっくりした覚えがあるけど、今は古本でしか入手できないせいか、Amazonとかでの価格がさらに跳ね上がっていますね。

逆にイケメンに囲まれる女子が主人公のバージョンもあるようですが、可愛い女性に囲まれて、どの娘と仲良くなるか、というゲームが「美少女ゲーム」。私がゲームジャンルとして認識したのは「ときめきメモリアル」というのが人気だという話を聴いた頃だから、もう15年前くらいか。それはやったことがないですが、「サクラ大戦シリーズ」を遊んだことがあります。

ゲームとしては、アダルト要素のあるものとないものがあるし、舞台背景が現実世界(学園ものとか)だったり、ファンタジー世界(SF的な世界とか、魔法と剣的世界とか、複数の世界にまたがるとか、異なる歴史をたどった世界とかいろいろあるが)だったりするけど、とにかくあらすじに大差はありません。つまり、「男性が女性に会い、仲良くなる」ゲーム。

最近は、ライトノベルという小説ジャンルにそうした構成の物語が多い(で、さらにそれらがアニメ化されたりする)ので、そちらで見かける人が多いかもしれません。


で、アダルトの美少女ゲームを作る仕事をしている著者が、そうしたゲームのシナリオの作り方をかなり突っ込んで解説した本がこの本です。


というわけで、テーマはやたらと軟派ですが、内容は硬派です。

20章以上にも及ぶこの本の構成は、

テキストエディタの使い方、辞書といった道具の使いこなし方から、

ゲームのコンセプトの固め方、

キャラクターの性格、言葉遣い、名前、身長や3サイズ、容姿・服装、人間関係図etc.etc.といった登場人物の設定の作り方

プロットの組み方、フラグ(ここでは男性に対する女性側の好感度が上がったり下がったりするイベントのこと)の置き方、

それらをシナリオにまとめあげる方法、

さらに、ゲームにするために「ここに絵」、「画面効果」、「BGMをどうする」といったものをどうつけるか、

あと、文体、言葉遣いに至るまでの、フィクション作品を作るに当たって必要な要素を一通り網羅して解説する形になっているのみならず、


一度完成させたそれをさらにクオリティアップするためにどうすればいいか、にも言及。

作ったシナリオは「プリントアウトして」読み直せ、などは、私なんかも「そうそう」と思うアドバイスだし、

日本語の規則はきちんと調べ、それに則った文章を書け

登場人物の人格に一貫性があるかチェックしろ

台詞の量が適切かどうかチェックしろ

形容詞で人物を説明するな

とかいった話は、ドラマや映画のシナリオとか、小説を書く人にも普遍的な話ではないかと。


でもって、この本がゲームマニア以外にも面白いと思うのは、「プロ&セミプロに読んで欲しい篇」と銘打たれた19章以降。

結局は、シナリオライターも「組織に所属せずに仕事をする人」なので、そこに書かれていることは、フリーランスの仕事術そのもの。

でもって、ゲーム作りのディレクターとなって、絵を描く人や音楽を付ける人、プログラムを組む人などとチームを組んで働く方法、他のメンバーにうまく働きかけて、ゲーム完成に持っていく方法は、いわゆるプロフェッショナルが集まってチームで行う仕事術になります。

いわく、一流はコミュニケーションにあり

いかに早く、集中できるようにするかが大事

マーケットをどうやって読むか

売れるものとつくりたいものの違いとは

なんて話は、引用するシチュエーション以外は普通のビジネス書と変わらないぞ。


でもって、「連絡の早さは仕事の早さ」、

気分転換は徹底的に行う だらだら仕事は結果を生まない、ですか...耳が痛い。


参考文献も、

シナリオの書きかたみたいな本のほかに、「7つの習慣」とか、人間の心理学に関する本、現代風俗史年表(登場人物を今の大学生と設定するとしたら、その「大学生」が小学生のときに何が流行していたのか、などがキャラクター設定を行う際の背景情報になる)といった即役立つ本の他に、

マーケットを読むため、ということで現代社会論、現代思想の本、

文体の解説で「詩学・詩論」まで出してくるとは、一体どれだけ読み漁っているのかと。

どの道でもプロフェッショナルは凄いです。

とここまで書いたところでネットを見たらこんな「まとめ」が。やはりプロフェッショナルであることは大変なんだなぁ。

鳥山仁さんによる「ライトノベルレーベルが駄目になっていく過程」と「キャラの描き分け」の話




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