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zoom RSS 上野のもう一つのフェルメール、ベルリン国立美術館展

<<   作成日時 : 2012/09/14 23:11   >>

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「真珠の耳飾り」と「真珠の首飾り」が近所で同時に展示されているというのは何の嫌がらせかと・・・両方の展覧会がともに宣伝にフェルメールを前面に出してくるから、どちらがどちらだか分からなくなりそうですが、こちらは、15世紀から18世紀まで(中世から印象派手前まで)の「美術」展です。

マウリッツハイス展が、地元のオランダ絵画にフォーカスしているのと違って、

ドイツの首都の名を冠する「国立美術館」ともなると、ヨーロッパ美術を網羅的に揃えている、ということでしょうか。

国立西洋美術館

「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」(公式サイト)

「ベルリン国立美術館展」(弐代目・青い日記帳)


美術、美術と書くのは、こちらの展覧会の展示は絵に限られないから。レリーフとか像などの立体物も多数出てくるので面白いのですが、絵以外はちょっと見て素通りみたいな人が多いのは、

モチーフがキリスト教のものが多くて、「見ても分からん」状態になっているのでしょうかね。


物語やアニメ、映画に至るまでに「お約束」もしくは「フラグ」とか言われるものがあって、「こういう外見のキャラはどういう性格のどんなやつで」とか「何々と発言する人物には何々が起きる」というある程度のパターンがあるのと同じで、

そうしたお約束はある程度「オリジナルの話」に関する知識があった成り立つもの。

何々(物品とか花とか)が女性とともに描かれている場合、その女性は「聖書に出てくる何々物語の登場人物の誰それを指す」というのは、

浮世絵とかの「何々と一緒に女性が描かれていた場合、それは源氏物語の何々の段の誰それを元ネタにしていることを意味していて・・・」と同じ。

ツインテールの女の子キャラが出てきたら、その女性はツンツンした言動をするキャラだろう、みたいな話と同列(こっちのお約束にもきっとルーツがあるはず?)だと思えばいいと思うのだけど、

その手のモチーフが現代で(素直に!)繰り返されることはもう無くなっているし、まして原典を読んだことがある人が少なくなったということで、聖書も源氏物語の知識もなく、それらの美術品の前に立っても、興味は湧きにくい、ということになるのでしょうかね。という私もほとんど読んだことはないわけですが。


余談はさておき、
竜退治のゲオルギウスの像でも、カトリックとプロテスタントで「こんなのが魔物退治の英雄?」みたいな貧弱なものだったり立派だったり違うとか、

時代によって、彫刻の筋肉などの描写がリアルになったり(海賊の像の背中は良かった)とか、

絵画も、のっぺりした絵が、立体感を描くようになったり、光の加減などの「見せ方」を工夫したりと変化していくとか、

春先のエルミタージュと同じく、立体かつ本物を使った「美術の教科書」みたいな展示を楽しむことができます。


それでもまぁ、何と言うか・・・フェルメールの絵にだけ、大きな人だかりが出来てましたけどね。ただ、他の展覧会に出てくるフェルメールと違って「近い!」気が。本当は他の絵もそう言えるのだけど、かなり近づいて観ることが出来るのは驚きでした。


この内容で入場者数でマウリッツハイス展に倍程度の差をつけられるのもどうだかな、とは思うけど、西洋美術史は、キリスト教知識がないとついていけない部分が大きいので、風俗画に特化するオランダ美術の分かりやすさには負けてしまうのでしょうかね。

この3連休で東京での展示は終了。フェルメールの競演も終わってこちらは九州、あちらは神戸へ。2つの絵が次にニアミスするのはいつなのでしょうか。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「マウリッツハイス展」のほうはなんとか最終日に行かれました(^^)
 ネットでチケットを購入して、17時の時点で30分待ちでしたが、本を読みながらの待ちで苦にならず。

「マウリッツ」のほうは子供が一緒だったので駆け足鑑賞でしたが、両方とも観に行かれてよかったです。フェルメールに関しては、『真珠の耳飾りの少女』のほうが圧倒的によかった。
「べルリン」のほうは思った以上に空いていましたね…。

「元素のふしぎ展」と「ツタンカーメン展」は観に行きたいのですが、ツタンカーメンのほうは先日上野駅に行ったら平日なのに待ち時間が2時間。しかたがないので10月以降の前売り券を購入して帰りました(--;
凛花
2012/09/21 10:08
>凛花さん
マウリッツハイスの方にも行くことができたのですね!よかったよかった。50点弱しかないけど駆け足でも見る価値がある良作ばかりなので、本当によかった。
ベルリンは、私も思っていたよりも空いていると思ったのですけど、やはりキリスト教絵画とかが増えてくると日本人にはウケないので、仕方ないかと。それよりも、ベルリンの方では中国や韓国人の鑑賞者を見かけたので、今後の美術展はそういうお客さんのことも考えた方がいいのではとも思ったり。
いーわん
2012/09/23 10:41

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