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zoom RSS 本「経営者・平清盛の失敗」

<<   作成日時 : 2012/01/25 22:07   >>

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昨年末に山田真哉さんの講演会に行ったときに購入してきた本。タイミング的に大河ドラマ便乗もの、と括られがちなのでしょうが、何気に、従来教えられてきた「歴史的事実」が覆されている「鎌倉幕府成立前夜」なので、数十年前に学校の歴史で習った知識しか無い人は、読んでみた方がいいと言えそうです。

私個人が昨年知った「歴史的事実」に、鎌倉幕府の成立は1185年というのがありますが、

鎌倉幕府(Wikipedia)


「平家」というものが、かつての教科書的史実と異なるらしい、という話がこの本の主題です。

もちろん、一時は国を牛耳るほどの権力を、何の才能も無い者が握ることは(世襲などの外的要因がない限り)無いわけで、平清盛も、その「経済(ちなみに平安時代にこの言葉は無い)」の才覚で一門の力を最大化させていたのは事実。少なくとも、ぽっと出のボンボンでも、悪辣非道の暴君でもなさそうです。

ただ、残念ながら、没後すぐに一門が滅びるほどの境遇に落ちてしまったために、「彼が何をどのように考えて、いかなる政治・経済政策を行ったのか」に関する資料があまり無いそうで・・・

その限られた資料から、

平家が「日宋貿易」をどのように行ったのか、彼らの経済的繁栄とは何か

平家政権時代から日本に広まった「宋銭」とは一体何なのか

経済力に優れていたはずの平家が滅びたのは何故か


について、公認会計士という「経済的視点」から一つの解釈を加えてみた説が書かれています。


地元の産品が輸出品として優れていればそれを用い(強みを活かす)、

瀬戸内海航路の開発や、大輪田泊(神戸港)を作って貿易することで、それまでに無いステージで既得権者を排したビジネスを行う、

直接中国との交流をしにくい東北の金を介在したり(ライバルの弱みを突く)、

薩摩に港を有していた九州の商売敵を滅ぼしたり(手を組めないライバルは潰す)、

現在の会社経営にも通じるような経営手腕を平清盛は行っていた。


その日宋貿易で、「銅」が必要だった日本(なかなかに意外な理由!)が、銭の形で銅を輸入し、その後貨幣経済が根付いていく論理構成や、

デフレやインフレがあったと思われる平安時代末期の経済的混乱と、その中で「平家滅亡」に繋がる蹉跌がどこにあったのかを読み解こうとする試みがなされています。


ここに書かれていることが学会の通説と言うわけでもないのでしょうが、現在の文献検討から「納得できる説明」を導き出している手法自体は分かり易く、1000年前の日本の経済がどうだったのかという興味を湧かせてくれる本です。

さて、大河ドラマに商売の話は出てくるのでしょうか。





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