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zoom RSS 原発事故のフォーラムに行ってきた

<<   作成日時 : 2011/05/16 20:51   >>

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もう1ヵ月近く前の情報を載せてもあまり意味はないかもしれないけど、構想日本が実施しているフォーラムの4月のテーマが、「原発事故、健康への影響、本当はどうなのか」というものだったので、時間的にはタイトだな、と思いつつ参加してみました。

第164回J. I. フォーラム 原発事故、健康への影響、本当はどうなのか

所属組織とは関係ない、という注釈はついていましたが、参加されるパネリストの方が、

鈴木達治郎(内閣府原子力委員会委員長代理)
谷口武俊 (東京大学大学院原子力専攻客員教授)
箱崎幸也 (自衛隊中央病院第一内科部長・1等陸佐)

ということだったので、情報のまとめには役に立つかな、というのが動機。事業仕分けなどの事務局もやっているシンクタンクのフォーラムですから、「隠された真実!」とか「もう日本はダメだ」みたいな話が出ることを期待はしていません。

会場で話を聞くとお金を払う必要があるが、実際には、ニコニコ動画でも中継動画が配信される、ということで、「勿体無いことをしたかな」とも思いましたが、

入場者に渡された40ページ分ほどのパワーポイント資料(会場にプロジェクターはなく、資料は映し出されない)を見ながら話を聞かないと、何を言っているのかよく分からない部分もあり、まぁ、行ってよかったかな、と。

で、内容は、

箱崎さんが、
ベクレルだのシーベルトだのという単位のおさらいに、
自然放射線の影響や医療被曝、
人体への影響に関するまとめ
を話した後で、

鈴木さんが、
今回の事故の概要と汚染状況と、
対応の問題点と原子力政策に関する今後の見通し、
(原子力委員会は事故対策の組織ではないので、事故収束の見通しなどの話はなし)
を話し、

谷口さんとあわせ聴衆の質問を受け付けるというスタイル。目新しい情報はないですが、その時点において分かっていたことをまとめなおす役には立ちました。

先ずは、

放射線の急性障害であれば「いくらいくらの放射線を浴びると発生する」といった言い方になるけど、「遺伝子障害によるガン」みたいなものは、確率の問題になるので「定量的な話」にしにくいこと。

一時期に大量に被ばくするのと違って、長期間に低線量の放射線を浴びても、異常の出た遺伝子が免疫によって排除されることもあるので、合計値が同じ量の放射線であっても若干影響度合いは小さくなること。

具体的な症例は、原爆の被爆者とチェルノブイリ被災者の健康被害研究から導かれたもので、

原爆では5-10年後に白血病のピークが来るなど、多少のリスク増加があった、また、400mSv以上を浴びた胎児には障害が出た、といった研究が。
また、チェルノブイリでは、青少年の甲状腺ガンのリスク増加はあったが、悪性度は低かった。

などの研究結果を元に、100mSv(被曝量の合計がという意味だったはず)未満の健康被害リスクは小さく、年5mSvの被曝量でのガンリスクは、BMIで5違う場合のガンリスクの1/200程度である、などと説明していた。

とは言え、BMIで5も違えば肥満度はかなり異なるし、喫煙や肥満の方がガンリスクは高いといっても、その辺は研究症例も多い。放射線被曝のガンリスクは研究症例数も少ないし、因果関係の証明が難しいから「はっきり因果を証明できた範囲では大した上昇を示していない」でしかないこともわかった。これはこれで良しとしよう。


で、今回の事故は、「災害時に原子炉を止めることには成功したが、その後に燃料を冷やし続けるのに失敗した事故」だということ。

1号機の炉心溶融は事故当初の数時間で起きたのではないか(この話からさらに1ヵ月弱経ってからの東電の発表では「16時間後」らしいが)と見られること。

発電所の敷地内とはいえ、プルトニウムが飛散していた(発電所に深刻な破壊が起きたことを意味する)ということが「レベル7」の根拠であり、つまり「当初の爆発が『レベル7』だった」。事態がだんだんと深刻化して、今もなおレベル7の状態が続いているといった意味ではない。

今回の原発事故が終わった、というのは、東電のロードマップで言う「原子炉の安定冷却」と「燃料プールの安定冷却」と「滞留した汚染水の保管場所の確保」が全て達成できたときであり、まだまだと言える。


ほぉ、と思ったのは、以下の2つ。

今回の事故は、「多重化はしていたが多様化していなかった」のが大きな問題。一つくらい、電源なしでも動く冷却システムを用意してあれば起きなかったかもしれない、といった教訓が導かれる。

SPEEDIの情報など、元々こういう時に開示することになっていたものがなぜ開示されていないのかの原因の調査は今後必要である。

政治的な判断とかでうやむやにされないできちんと検証がなされるといいのですが。






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