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zoom RSS 本「ビジネスマンのための法務力」

<<   作成日時 : 2010/06/18 22:58   >>

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もう一年以上前に出た新書だけど、全然知らなかった。私自身が「法律用語をほとんど使わない法務屋」だし、正統な(?)法務事情に暗いのは仕方ないか。

普段、本屋の法律書の棚にはあまり近づかない生活をしています。理由は簡単。私の仕事に役立つ本は滅多にないから。大体見かけるのが、学校で使うようないわゆる法学の専門書か、不動産取引とか債権回収とか結婚・離婚、もしくは近隣トラブルの解決法みたいな解説本。IT関連の契約法務に役立つ内容の本というのはニッチ過ぎて、誰も書いてくれません。


随分昔には、職場の中で、営業向けに印紙税とか景表法とか著作権法とか、自社の契約雛型の条文の意味みたいなミニ解説をつらつらと書いて流したこともあるけど、人(職種と立場)によって知るべき知識が違う関係で、不特定多数相手の法律知識啓蒙はあまり効果を上げないなぁ、と頓挫してしまったこともあったり。


そんな経験もあるので、世の中、法令順守というものが喧しく言われるわりに、「会計の本」ほど「法律の本」が出版されず、また売れているようには見えないのは、大多数の人にとっては「法律」が縁遠い存在なのと、読み手としてマスを目指せば目指すほど、その本の中で個々の読者が「自分とは関係ないことが書いてある」と思ってしまう記述が増えることの両方の要因があるのかなと思っていたのですが、

この本では、その「法律知識」を覚えることは二の次であると両断することで、「その法律には私、関係ないし」という読まれ方を防いでいるようです。

で、代わりに中心に据えているのが、

「現代のビジネスにおいて、法務問題は法務部や顧問弁護士に丸投げして、適当に丸めてもらおうとするのは間違っているし、場合によっては手遅れになる。実務において、何がおきているか分かっていて、どこまで許容できるのかの判断も混ぜていかないと、現実的な法解決を図ることができない。そのために適切に法務部や顧問弁護士を使えるよう、自らが、リスクに対する嗅覚を磨き、判断基準を持つことが必要だ。」という主張。


で、その「リスクセンサーとリスクコントロール」をビジネスパーソンが持つためには、

(1)温故知新
(2)文殊の知恵
(3)最悪シナリオ
(4)怒る人がいないかテスト
(5)記者会見テスト
(6)他山の石

の6つの手法を使って考えてみるといい、ということを、

○委託先にダイレクトメール発送作業をさせる(個人情報管理や下請け管理)
○システムの開発を委託する(何を約束したか、のトラブル)
○付き合いにくい上司(パワハラ)
○資金繰りの厳しい取引先(与信管理)

のケースを使って実際に検討してみせる、という本になります。


とは言え、「他山の石」とか「最悪シナリオ」センサーを発動させるためには、法律の条文そのものを知らなくても、○○法に抵触するとして××企業が捜査(告発その他いろいろ)を受けた、みたいなニュースに対してアンテナを張る必要があるわけで、

法律知識は必要ないというのは、条文を覚えておく必要がない程度の意味でしかないから、誤解を招かないか?とも思うのですが・・・


「もしかして、今やろうとしているこれってヤバいのかな」と思うのは、

前例主義者や「昨日まで大丈夫だったから今日も大丈夫」と思う能天気には無理で、

また、どこに問題があるかにどうやって気付くか、誰がそれを判断すればOKということにするか、何を持って大丈夫だと判断するか、

を個々の案件毎にきちんと考えて行うかどうかは、どれだけ丁寧に社内の仕事の仕組みが作られているかによると思うのですが、

個人が「法務センサー」を鍛えれば危険を避けられる、というトーンは、ちょっと楽観的過ぎないかな、と。まぁ、それでも、この一歩を進んでくれるのなら、サポートする側の負担が少し軽くなるのは確かなんですけどね。




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