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zoom RSS 本「白洲次郎 占領を背負った男」

<<   作成日時 : 2010/02/11 23:25   >>

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昨年、NHKでドラマ化された評伝をようやく読むことが出来ました。大政治家でも偉大な実業家でも無いですが、時代のうねりの中で何かをしていた人の本です。

曰く「吉田茂のふところ刀」。代議士や国務大臣の肩書きも持たず、戦後の吉田政権下で暴れまわったものだから、「ラスプーチン」のあだ名を呈されたこともある白洲氏。

日本国憲法制定時のGHQとの交渉(やはり、押し付けなんでしょうね、これ)に関わり、産業復興のために、通産省の設立に奔走、電力会社の再編や、サンフランシスコ講和条約の予備交渉に参加と、様々なことに関わってきます。


正直、私の祖父2人と活動時期が重なり、微妙に関係があるところもあるので、この本の感想は付けづらいものがあります。それは別としても、物凄いスピードで何事もやってのけるバイタリティや使えるものは何でも利用して目的を遂げる意思、口の堅さなど、あの時代の「とにかく早く復興しなくては」の舞台でちょっと表沙汰にしにくいことを進めるのには、適材な方だったのだなぁ、というのがざっと思うところ。


自分の状況を客観的に見ることができない者を嫌い、自分できちんと自分のことを始末できない偉い人には人一倍怒り、対して、自分が好きなもの(物、者)には徹底的に配慮、尽くした人。

ちょっと、貴族的な厭世の風も見えなくもないが、そのくせ、「日本人としての矜持」を保つことに心を砕いた人。何をどういうつもりでやるのかが一貫していて、ちゃんと芯があるという点は非常に見習いたい部分ではあります。

もちろん、やったことは、あの当時だから出来たこと。「坂の上の雲」の登場人物たちと同じで、それを担いうる人材が払底している(もしくは最初からいない)状況下で、特定の人物に全ての責任があるようなときに、とんでもない力を発揮できた人物として凄かったのであって、多くの人と調整しつつ何かを進めたりするのは得手としないであろう彼を、「今の世の中に必要な人物」とか言うつもりはないのですが、少なくとも、「調整型になってしまいがちな今の人たちだって、自分のコアや譲れない線くらいしっかり持っておけ!」というのは、自戒も含めて思うところ。


まぁ、自分で自分の住むところに無愛想(武相荘)なんて付けてしまう偽悪(?)ぶりは、何となく貴族っぽくないか?とも思ってしまうのですが。そういったところは、子孫にも血が残っているようですね。


白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)
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本「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」
日本の歴代総理大臣から名宰相を選ぶ、みたいな企画があると、まずベスト5圏内は間違いない人物(単純に現代人が「戦前の歴代首相とその事績」を知らなさすぎることも影響している気はするが)。敗戦直後に長期政権を維持し、日本の独立を回復するサンフランシスコ講和条約の全権代表を務めた現代史の巨人ですが、時代が近すぎるために、歴史の授業とかで習うということはありません。講和締結までの伝記が出版されていたので、読んでみることにしました。 ...続きを見る
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2013/04/16 22:32

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