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zoom RSS ミュージカル「進女類」に行ってきた。

<<   作成日時 : 2009/03/17 22:12   >>

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毎年この季節になると、友人の入っている劇団の作品を見に行くのが恒例になってます。今年は、40歳前後の女性の生き方を軸にしたお話。

劇団Tomorrow ミュージカル 進女類

山本美加は39歳の会社員。仕事を辞めて転職を考えるが年齢の壁でなかなか転職先が決まらず、結婚にも踏み切ることができない。自分の気持ちを整理するため、郷里に帰った美加は実家の和紙加工業の経営が厳しいことを知る。再就職か事業継承か、それとも結婚か・・・。


まぁ一応、台詞回しが歌だったりすることもあるので、ミュージカルなのでしょうけど、個人的には「演劇パートを歌と踊りパートがある舞台」だと思っていた方がいいかな、という気になってきました。なんか、群舞シーンがいつも入る黒澤映画みたいですが。

今回の演劇では、テーマが二つ出てきます。

先ずは上にあるとおり、アラフォー(正確には今年39歳になる)で、ちょっと「自分はこれからどうしたら?」状態になった主人公が、どう明日を見つけるか。

もう一つは、伝統産業の零細企業が後継者難やコストダウン圧力などで廃業し、今まで受け継いできた技術を失って行く現状に対して、どうにかできないか。

いつもだとどちらかが裏っぽい扱いになると思うのですが、今回は、前半で主人公の個人の問題、後半を零細企業の再生中心に描き、最後に全てが解決する大団円にもっていったので、筋は追いやすかったですね。


もっとも、見ている私がピンポイントで同世代なので、「何とかなるさ」的価値観とか、バブルとその後の経済の両方を体験しているとか、同世代の女性たちがどういう状況を過ごしたかを見聞きすることは多く、その点で、多少見落としても筋を補完しやすい、というのもあったのかも。微妙に登場人物の何人かにステレオタイプを感じなくもないのだけれど、まぁ、その辺はカタルシスのためだし。


嫌味な上司と喧嘩した挙句辞表を出したものの転職は年齢の壁などもあってままならず、年下の彼氏とは結婚に踏み切れない、実家に帰ってみれば家業は発注元からの無理難題に疲弊していた。厳しい経営で倒れた兄の代わりに家業を手伝い、今までのキャリアを活かして伝統産業(和紙製品)の新しい売り方を考え始める。そこに彼氏が追いかけてきて、職人として弟子入り、伝統的な職人の世界を今の世界に適応させるための方策を持ち込み、新しい販売戦略との相乗効果で企業は再生。兄復帰後の世界で主人公は結婚と新たな仕事と生き方を手に入れてめでたしめでたし。

こういう話に細かい突っ込みは野暮です。で、いろんな観客に向けて感情移入ポイントがあったのは、なかなかよかったのではないかなと。

零細企業勤めで大会社の横暴に不満がある人にはすかっとさせるシークエンスもあるし、
今までの仕事のやり方ではジリ貧なんだけどどうにもならないという人には変化への希望があるし、
何か新しい一歩を踏み切れない人には後押しになるようなものもあるし、
コツコツとやっている人にはそれでいいんだ、という肯定感なんかも与えられるかな、と。

この辺の、「見に来る人が元気になるようなお話」を目指している印象が、私に毎年この劇団を見に行かせる原動力になっているかな。

恒例のお笑いポイントとしては、半人前和紙職人と年下彼氏がお笑い要員だったのかな?筋としては大笑いには繋げられないけど、細かい動きで笑かしてくれた気がします。昨年に続き、あちこちで同時進行の動きがあるせいで、目が追いきれないんですけどね。


ちなみに過去3回分の感想はこちらから。

ミュージカル「2つの肖像」(2008/03/21)

ミュージカル「アリーテ」に行ってきました(2007/03/11)

演劇「リューシストラテー・この町で」(2006/02/05)

次回は来年の2月で、演目はオリジナルではなく「三文オペラ」。こういう時に原作を読んで臨むか、敢えて読まずに臨むかは悩むんですよね〜。


三文オペラ (岩波文庫)
岩波書店
ベルトルト・ブレヒト


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