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zoom RSS 本「右手に『論語』左手に『韓非子』」

<<   作成日時 : 2008/07/09 22:26   >>

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古典の名言集というのは、本としてざっと読むのではなく、時々拾い読みをするべきなのでしょうが、そもそも古典の中身についてあまり知らない場合には、先ず何が書いてあるのか知らないといけないですね。

論語を通しで読んだことはなく、他の古典もかじったことがあるだけですから、「論語」が性善説で、「韓非子」が性悪説という分類をしたうえで、内容のさわりを紹介してくれる、というのはとっかかりにはいいかも、というところです。


内容は、論語の言葉と韓非子の言葉を、それぞれ40ずつ選んで、2ページの解説を加えるスタイル。

論語は、「温故知新」や「朋あり遠方より来る」のような有名どころや、個人的には漢文の授業で習った「暴虎馮河」などメジャーな言葉が多いけど、

韓非子はあまり読む機会がないので、知らない言葉だらけ...少なくとも、秦の統治理念の書なのに。


で、論語というのは、基本的には、自らが行いを正し、徳を積んでいけば、他者もその高い徳の前に害することが出来ず、その広がりから、治世はよくなるはずという考え方(確かに性善説です)。

対して韓非子は、「信賞必罰」、「ルールの適用にあたっては抜け穴も例外もなし」、上に立つものは、賞罰の権利を手放さず、しっかり他者を縛って扱えば、無事に治世を行える、とする考え方(性悪説でもあるけど、原理原則主義?)。


さすがに、韓非子流の「人間は利によってのみ動くのだから、自分の利にならないと思ったら先ず動いてくれない。基本的に自分以外は信用がならないと思え。」を全てに徹底してしまうのはさすがに寂しすぎるけど、

事業をするなら機密を漏らすな、先人の知恵に学び、わずかな兆候にも気を配り、些細なことで事業が崩れるのを防げ、といった類は

私の今の仕事に繋がってくるんですよね...仕組みで回すコンプライアンス体制なんて、性悪説の塊みたいなものだし。


「法家」は秦の国是となって、厳格な運用の前に民が疲弊し国の滅亡を招いたわけですが、法務とか、リスクコンプライアンスのメンバーって、そういう意味で「法家」の末裔なわけで、そちらの思想を純粋に突っ走って会社を滅ぼさないように気をつけないといけない、というわけですな。


あとがきに、論語と韓非子を8対2くらいで使うといい経営が出来るという話が出てきますが、経営者のブレーキ役になる私の仕事上の役割からは、韓非子が8で、ちょっと「まぁいいんじゃない}という色をつけておくくらいなのでしょうかね。



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本「組織サバイバルの教科書 韓非子」
皆が読む中国の古典といえば何と言っても「論語」で、ビジネスマンは戦略を学べとかで「孫子」、世の中に疲れた人たちの愛読書(?)「老子」、の3つくらいが標準的なところかと思うのですが、参謀業務を行っている私みたいなのにお薦めとなるとこの「韓非子」になります。 ...続きを見る
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