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zoom RSS 本「この6つのおかげでヒトは進化した」

<<   作成日時 : 2008/02/13 23:40   >>

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昨年のこの日に購入した一冊、ゆっくり読み進めていたので、時間がかかりましたが、やっと読了。現時点の研究結果では、「ヒトがどうやって今のようになったか」をどう説明するかを俯瞰的に示してくれる本でした。

人間を人間たらしめた要因とは、この6つ

足の親指・手の親指・のど・笑い・涙・キス

そして、人間の「進化」に影響を与えた順番も上の通り。

(1) 二足歩行が可能な体になるために必要な太い「足の親指」
(2) 他の4本の指と分化して、物を扱えるようになった「手の親指」
(3) 「声を出せる」ように変化した「のど」
(4) 複雑になった社会の中で価値観を共有する仲間であることを示すサイン「笑い」
(5) 複雑になった社会の中での嘘偽りにない強い感情の発露を示すサイン「泣く」
(6) 長い時間をともに力を合わせるに足る配偶者を見つけるための「キス」


少なくとも、人類学の話をするときには、最初の3つは必ず見聞きします。曰く二足歩行により森を出で、手が道具を扱えるようになり、そして意思疎通のために言葉を操るようになったことで、人間はここまでの存在になった、と。

この本の作者は、「人間が人間になったのは、直立で立って道具が使えただけだからですか?」と言う観点をもってこの本を書いたようです。


今の人間は、なぜ「笑い、泣き、そしてキスをするのか」。
ここにもヒトの進化の影響があると。


親指が道具を扱いだし、その道具を扱うために脳を発達させた結果、複雑なボディランゲージ(手話)が出来る。その段階で我々の「自我」という意識が生まれる。

そうしてやり取りされ始める言葉が、手で会話される段階を過ぎ、口を介して行われるようになると、「大勢に考えていることを伝える」という社会的な動きが出てくる。

そうして、人の意思が多人数間で複雑にやり取りされるようになると、仲間が誰か、誰の庇護を受けるか、誰とパートナーになるか、という選択も複雑になる。そのための手段として発達させたのが、これらの感情表現であり、これも、人間の進化の結果だということのようです。

もちろん、これらの説明は、生物学から心理学から、人間の内部にある化学物質の働きから、といった様々な研究成果から来る「現時点で一番理屈が立ちそうな仮説」なので、

この本の中身が全て真実なのかどうかは保証できませんが、非常に説得力のある論理構成というか、仮説を示すための証拠の示し方が、いろんな情報を網羅しているので、「こんなことまで研究で明らかにしたのか!」という驚きは大きいです。

人間のフェロモンに関する研究、涙を流すためのホルモンの働き、「ニカラグア手話」誕生の経緯から導かれる人類初期のコミュニケーション仮説など、興味深いものがあります。赤ちゃんは話すよりも早く手話を解することができるとか、笑いは病の治癒を助ける働きがある、といった研究結果もここで引用されていますね。


そして、そうやって推し進めてきた我々の進化は、「本能」を内部に持つ我々ではついていけなくなりつつある、という話に繋がり、
生物は、DNAに従って「進化させられて」きて今の人間になったけど、次の段階は、DNAを作り変えたり、自らの体の一部を機械に置き換えて「自らの意思で進化する」かも、という話が最後に出てきます。

どこかで聞いたことがあるなぁ、と思ったら小松左京の未完SF「虚無回廊」に出てくる「宇宙空間で普通に生存できる齢1億歳の老人」の言葉でした。何世代前の先祖種が始めた「進化」に基づき、自らの体の中で進化を継続して実施している存在というのを、我々は人類の子孫として生み出したりするのでしょうかね?その時、我々はネアンデルタール人のように覚えていてもらえるのでしょうか?
この6つのおかげでヒトは進化した―つま先、親指、のど、笑い、涙、キス

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