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zoom RSS 器楽劇第3回公演「ロミオとジュリエット」を観てきました

<<   作成日時 : 2007/02/23 21:58   >>

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先週も紹介しましたが、日本器楽劇団の公演がありました。

友人の創作による新しい「器楽劇」の公演なので、ものの見事にマイナーまっしぐらな演劇でして...北沢タウンホールでやるって聞いて、(観客動員的に)大丈夫かいなと真っ先に思ってしまったのは秘密、じゃないな。

まだ、舞台様式が確立されているとは言いがたく、よって、第1回、第2回、第3回と経るに従って、舞台内容には相当の違いが観てとれます。

先ずは、要所要所に演奏が入るだけの「演劇」だった第1回
友人の本来の得意分野である「演奏」寄りにシフトし、物語の進行にあわせた形でクラシック音楽を選曲した「コンサート」だった第2回

はてさて、第2回内容を一新した、という第3回はどうなったか?というのが興味の中心。上演回数は、プレ公演を入れて3回。最終回である21日の夜の部に行きました。

結論から言うと、「演奏と演劇のバランスは、前二回に比べてずいぶん良くなった。」

全編を通じて神父にのみ台詞があり、舞台回しの役目を担います。彼の楽器がファゴットで主旋律以外の低音部のみを担っているのも、その役目ゆえでしょうか。唯一の音による説明なので、よく通る声であることが必須条件で、それは合格。この点が特に好印象。

残る2人の出演者には台詞はありません。言わずと知れたロミオとジュリエット。

ヴァイオリン奏者のロミオは、かなり動きまわります。バルコニーの場面では袖に降り、クライマックスでは花道を駆け、独白として自らが演奏する場面でも下手から上手を通ってまた下手に、と舞台の端から端まで歩きまわります。一番「演劇」の役目を担った役かもしれません。今回のがコンサートではなく演劇だと言い切れるのは、この役の方の頑張りゆえです。

で、女性を示すために高音部担当?のフルート奏者ジュリエットは、可憐な感じが強め。演技は動きよりも表情が主体だった気がします。出てくる度に衣装が変わる(衣装ももちろん、裸足だったり履物を履いていたりもする)という感じで華を添えておりました。もうちょっと「想いの激しさ」をフルートで表現することは可能か?とは思いましたが、純情可憐な少女ぶりはよく出ていたと思います。

ロミオはヴァイオリン、ジュリエットはフルートを演奏するので、演技中も常に楽器を携えており、手の動きがかなり制限されるし、倒れたりするような場面で派手に動けないのが難点ですが、これは、今後の演出においてカバーしていく性質のものでしょう。

もう一つ「キャプレット家の舞踏会」から「バルコニー」の辺りは、もっと軽快な感じ(一目ぼれなんだから、もっと地に足が着いていないようなふわふわした感じ)の演奏曲が入った方がと思ったのですが、これは個人的な感想。

で、最初から最後まで、舞台の裏を支え続けるピアノの演奏があって、これが屋台骨になっています。一番大変な役は実はこの方かな、と。全体の雰囲気作りを行うわけですからね。


正直なところ、この形式でもまだまだオリジナル脚本の舞台は厳しそう。台詞の使いどころが限られてしまうため、舞台上の人間関係や、それぞれの心の動きを情報として伝えて行くのが非常に難しい、という問題点があります。「ロミオとジュリエット」という、どういう筋かをあらためて説明するまでもなく分かっている話を使って、それをどう表現するか、というチャレンジだから、面白い試みとして見ていられるけど、オリジナル脚本で、どういう人間関係だか分からない登場人物の劇だったら、「前衛的で話の筋を追いにくい」という評価をせざるを得ないかもしれない、という気もします。

オペラやミュージカルだって、舞台上の演技者の動きと、それにあわせて使う音楽を作って、物語に合わせて構成した結果、完成していったのだから、

既存の曲と物語ではなく、オリジナルの物語とその場面場面に合わせた曲を作って組み合わせたときに、器楽劇も完成するのかもしれませんね。

次がどうなっていくのかが楽しみです。

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