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zoom RSS 演劇「リューシストラテー・この町で」

<<   作成日時 : 2006/02/05 22:14   >>

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ここのコメント欄にもたびたび登場しているkizunekoさんが団員でもあるミュージカル劇団Tomorrowが旗揚げ公演を行うということで出かけてきた。

リューシストラテー・この町で

公式サイトからの引用
「リューシストラテー」とは ギリシャ喜劇「女の平和」の登場人物。アマチュア劇団のメンバーが平和をテーマにした舞台を計画中にある事件が勃発、上演の是非をめぐって思わぬ葛藤と対立がおこります。 団員たちにつきつけらる現実。平和とは何か?日本人とは何か?

このギリシャ喜劇「女の平和」を演じることで、現在の中東問題を考えるきっかけにしようとするアマチュア劇団が、公演準備中に人質事件の発生に遭い上演すべきか否かで内部対立するようになるが、その中でそれぞれが平和を求めるというのがどんなことかを考え...というやたら重い話ですが、実際には、「アマチュアでミュージカルをやるということは?」という裏なのか伏せてあるのか分からないテーマがもう一つ入っていて、こっちで笑いを入れていたりします。

この演目、この劇団の前身とも言える別のアマチュア劇団の最終公演の演目でもあったのですが、今回はどう変わったのか、が私にとってのポイントでした。


正直なところこの公演では、「課長」という存在が結構目立ってしまいます。上に書いてある「笑い」の主要人物で、昔一度だけやったミュージカルによって心に傷を負い「ミュージカルをやることを否定する側」に立つのですが、そのくせ劇中では何度もソロで歌い踊ってしまう人です。で、ミュージカルを大変な想いをしてまでやるのはどういうことか、アマチュアなんだから「ライト」にやればいいじゃん、みたいなことに対して、演じる側はどう思うのか、という一つの流れが導き出されています。
個人的には「笑えてナンボ」の部分もあるので、この部分が欠けると困るのですが、完全なお笑い劇でない限り、このテーマのでしゃばりすぎは禁物です。(実際、こっちで笑いがいっぱい取れる「いかにもミュージカル」な2時間の劇が出来そうな気もするけど、そんな話を作ったら、最後に課長がやっぱりミュージカル大好き!と叫んで終わって台無しになるか?(笑))
メインのテーマは、「今の日本において、戦争について考えることの困難さと、その戦争に反対するために個人がどう行動すべきかを考えるきっかけはどこにあるか」のはずで、これが、「劇中劇」としての「リューシーストラテー」に繋がるように構成されているはずです。

前回見た限りでは、この二つの流れがほぼ同じくらいの扱いになっていて、全体的に散漫な印象がありました。これをどう料理しなおすのかを見に行ったといっても過言ではありません。


で、一応、私の期待(?)通り、メインテーマの側に舵をきってくれていました。劇中劇「リューシーストラテー」の一場面が最終シーンとして入っています。戦場で死んでいく男を見ている銃後(あえてこういうしか無さそう)の女と子どもたちがいて、その女性たちが「私が軍の動きを止める」と口々に言うシーンのおかげで、言いたいことがぴしっと決まった印象があります。公演を行うか否かで言い合うシーンなどもかなりリアリティがあったのではないかと。

今回の劇は、「劇団員たちが普段の生活をし、劇の練習をしながら考える」という内容なので、劇中劇は「劇の練習」として表現され、ゆえに「踊りが不揃いだったり、声がちょっと変だったり」しているのですが、そこまで演出したのかには興味がありますね。

そう言えば、この公演を行っていた三百人劇場...着いてみて、何か来たことあるな、としばらく考えていたのですが、大学時代に「オーソン・ウェルズのオセロ」の上映を見に来た場所でした。舞台のスクリーンで見るモノクロのシェイクスピアものの映画は、映画館で見るよりさらに薄暗く、緊張感と圧迫感がしたのを思い出します。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ご来場ありがとうございました。私達は自分達のやりたいものではなく、作者が伝えたいことを忠実に伝えるのが演出家や役者役割だと思っています。イラクについては出演者個人の考え方は様々ですが、たとえ脚本の内容に賛同できなくても、舞台をやることはそういうことではないでしょうか。
次回も同じようにテーマがあるものを伝えて行きたいと思っています。
劇団Tomorrow
kizuneko
2006/02/06 10:22
役者はロボットでも3DCGでもないので、「忠実に伝える」という部分には個人的にひっかかりがあるわけですが、ここで演劇論に話を持って行くのは止めておきます。
で、次回作ではいよいよシナリオも?
いーわん
2006/02/09 18:05
演出家の言われたことを忠実にやるのであれば、ロボットと言われても致し方ないが、脚本家が伝えたいことを伝えるのであればそれはロボットではないと思います。
次は既存の作品になると思います。(前の劇団の作品ではなく、世の中に出ているもの)。自分のシナリオはいつか必ずやります。しかし劇団がまだ発展途上なので、あと2,3回公演を積み重ねてから、ということになりそうです。
kizuneko
2006/02/09 20:05
どうコメントを返すかで数日考えてしまいました。
現実に演技経験がないので、「忠実な演技」がどれくらい個を抑えた状態になるのか分からないのですが、結局は「その演者によって解釈された演技」が出てくると思っているので、ダブルキャストは、単に人や声や仕草が違うのではなく、その演じられている役のニュアンスにも違いが出ると思っていたのです。
シナリオライティングはおだたさんも興味があるみたいだけど、どうしているのかな。
いーわん
2006/02/14 08:17
いーわんさんの言うとおりですよ!脚本の解釈が役者でそれぞれ違っていればダブルキャストでは違った舞台になります。もっともみんな力量がないからあまりナチュラルにやるとだらだらした舞台になるので演出家まかせのところは多々あります。
kizuneko
2006/02/14 11:08

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