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zoom RSS 縄文土偶の国宝4点そろい踏みを観てきた

<<   作成日時 : 2012/12/11 22:19   >>

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旅行のついでに美術館でなく、美術館に行くために遠出、というと、倉敷まで出かけたのが国内で最遠になりますが、距離的には劣るものの移動時間では遜色ない場所まで今回出かけてきました。目的は、縄文時代の土偶群です。

MIHO MUSEUM

東京から新幹線に乗って、京都で乗り換えて大津の先の石山駅まで。そこからバスに乗って50分。周囲には何もない、信楽の山の中にある美術館が今回の目的地です。

入口の旗
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美術館外観
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日本中に博物館、美術館は多々あれど、縄文時代の土偶だけで展覧会をやったとは聞いたことがありません。1万年に及ぶ「縄文時代」の初期の土偶から「弥生時代に作られた縄文土偶」までを揃えた、という究極の土偶展。そのうえ、会期最終盤の10日間だけ、「国宝に指定された土偶4点(といっても、4点目は9月に国宝指定された「ホヤホヤ」)が全部揃うと言われてしまっては、昔、縄文土器に少しハマったことがある私としては見逃せないというか・・・日帰りなら何とかできそうな日が一日あったので、その機を逃さず、出かけてきました。

土偶・コスモス

土偶・コスモス 陳列一覧 2012年秋季 - MIHO MUSEUM

展示作品の写真を少し見られます。
http://www.miho.or.jp/japanese/collect/nmap.htm


火焔式土器などが出迎える中、展示会場に入って行くと、米粒ほど!よりは少し大きい程度の石みたいなものが。これが土偶の始まり。今から1万5千年前の品物。人形?の石や動物の角、土の塊を経て、だんだんと土偶になっていきます。

ただ、長いこと土偶には顔がなく、また、遺跡から出てくる土偶は「故意に破壊(首や手足などが付け根から折られている)」されていた、といった謎への解説が、現物や遺跡の再現とともに展示されていたり、

縄文土器の飾り(火焔式の立ち上る炎の数など)が3,5,7と、わざわざ技術的に難しい奇数で作られているのは何故かとか、

東北のストーンサークル、

様々な意匠、種類作られる東日本の土偶と、あっさりした形で数も少ない西日本の土偶の違い、

宇宙人?とも言われる遮光式土偶の初期から末期までの変遷が見られたり(結構表情が違い、優しそうな表情にも厳しい表情にも、とぼけた表情にも見える)、と趣向を凝らしていてかなり面白かったです。


お目当ての国宝4点は、観たときにこんなメモを。

縄文のビーナス
雲母が含まれる土で前面が「化粧」してある。後ろに輝きはない。
左足と右足の高さが違う(一歩前に踏み出そうとしている形)
おしり!すごい丸み
髪型が渦巻き模様

合掌土偶
顔は男で体は女(胸がある)
祈りの形は3200年前も同じなのか
座っているポーズは珍しい(全部通してもいくつもない)
服の模様は縄目なのかな

縄文の女神
大きい!シンプル 東京都現代美術館に展示されている人物像のような造形
現代と違うのは、太くて横線の縞模様の平べったい足(ほかの土偶にもないけど)
おへそ、腰のあたりを前に突出し、両手を横に広げているような形
頭部前面にある4つの穴は、両目と両耳なのか?
(解説としては、この穴に紐を通して仮面をつけたのでは、ということらしいが)

中空土偶
全体的に丸みを帯びていて大きい
乳首と下腹部のふくらみがあり、やはり顔は男で体は女?
顔がちょっと精悍な感じ
勾玉が中に入っていたのか?(横に玉の勾玉が展示されていたが中に入ってたものではないらしい)
割れた(頭と腕)部分から見える、厚みの薄いこと!


で、国宝になったような特殊なものとは違う、普通の縄文土偶の使われ方というのが、「祭事で壊される」ことだったらしい。ある種の厄除け(体の悪いものを土偶に移して壊す)とかそういうイメージ。

山の上の遺跡というのがあって、そこから「壊れた土偶」が出てくるのだけど、その場所では、春分・秋分の日にあの山に日が沈むのが見られる、みたいなロケーションであるので・・・という風に推測されているのだが、

神奈川の寒川神社は、春分・秋分の日には富士山に、夏至の日には大山に、冬至の日には神山に太陽が沈む。その寒川神社と同じく、
春分の日の夕方、富士山に夕日が沈むように見えるライン上に神社が5つも並んでいるといった、今に続く「宗教的な場所」のルーツが縄文時代の祈りから繋がっているのでは、という考察らしい。

また、禅宗の方で出てくる「山川草木悉有仏性」の精神性も、仏教ではなく縄文文化から来ているのでは、などと解説されていて、どこまで信じるかはともかく、縄文時代の人というのは、農耕も知らない狩猟採取民族で、文明も知らない野蛮人、ではないと思わせる造形の数々は、やはり凄いな、というところ。

柳宗悦や川端康成の所蔵していた土偶、なんてのも展示されていたけど、よくもまぁ、これだけ揃えたものです。ばらばらに観ずに、揃っているのをまとめて観る機会、というそうそう無い経験が出来て、本当に良かった。




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