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zoom RSS 本「読むだけですっきりわかる世界史 現代編 オスマン帝国の終焉からポツダム宣言まで」

<<   作成日時 : 2012/10/17 21:44   >>

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立て続けの現代史本。こちらは文明の揺籃からずっと描き続けてきたシリーズの第四巻。日本で言えば、明治から昭和前期に相当する、100年くらいを著述しています。

それ以前の部分はこちら。

本「読むだけですっきりわかる世界史」(2011/06/27)

第三巻がアメリカの南北戦争で終わるので、「世界史のシリーズとしては随分古い時点で終わってしまうのだな」と思っていたのですが、単純に執筆待ちだったようで。
本の中で何度も言及されているとおり、「現代の国境線」に密接に関わる出来事ばかりなので、ここでの「見解の相違」、「視点の違い」は、歴史学的興味にとどまらず、外交問題に発展しかねないものをはらむので、かなり気を遣う執筆になったのですかね。


で、この「世界史」シリーズ、今巻の特徴は、「大日本帝国」の動向に大きくページが割かれること。

第三巻までの世界史には『日本』を出さなくても大きな影響はない。アジアで局地的な戦争をしたり、外交をしているし、金や銀の輸出で世界経済に影響を与えたことはあるし、それらの行為に「世界史」的な意味もあるのだけど、おおむね間接的な影響にとどまっていて、世界史の舞台では端役だった。


しかし、第四巻の世界史では『日本』を抜きにすることは不可能。

欧米列強の利権がぶつかり合う「清国」に一番近い帝国として、

唯一の黄色人種の強国として、

三国枢軸の一角として、イタリア、ドイツが敗戦した後、全世界を敵にして戦った時期を持つ国として、

経済を動かし、他国と干戈を交え、様々な条約を結び、世界を引っ掻き回したメインの役者に日本ものし上がる。


別に大日本帝国は悪の帝国ではないし、当時の考え方からみて極端に「悪い」とも言えないという話が何度も現れるけど、

それぞれの国が、当時の「常識」からみて、どのようなことを行っていたのか、

その「事実」を「倫理的な価値判断」を切り離して並べてみて、その後で、「ではあなたはどう考えるのか」、「その事実を踏まえてどうしていくべきだと思うか」に繋げようとしている本かな、と。

その意味では「すっきり」はしないかもしれないけど、この第四巻は、現代を形作った直接の原因が描かれている部分。知らないでいては、他の国や民族との関係をきちんと構築できないはずで、

この世界で過去150年くらいに何が起きていて、その結果、世界のあちこちは今こうなっている、という因果関係を知るのは大事なことではないかな。アウトラインを押さえてから、詳細を調べる、その一歩を踏み出したい人向け?

私は、この言葉があったことを知ることが出来ただけで、十分に読む価値がある本でした。

「兵力の後援なき外交はいかなる正理に根拠するも、その終極に至りて失敗を免れざることあり」
陸奥宗光「蹇々録」から






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